グルメ
2017/10/23 18:00

話題の富ヶ谷・代々木八幡エリアを牽引! ポルトガル料理の新しい美味しさを教えてくれる「クリスチアノ」

300日食べ歩きライター藤井存希の、美味しかったらUP 【GNW編】 第3回 「クリスチアノ」

 

新店情報やタレこみ(「ここ美味しいよ!」という食通さん達からのメッセージ)は、「メモ」アプリでエリア分けをしているのですが、ここ数年「富ヶ谷・代々木八幡」メモが、溜まって溜まって仕方ない……。

 

「富ヶ谷・代々木八幡」は、数年前から話題の「奥しぶ(奥渋谷)」に続き、そこらをさらに抜けた先にある、最旬フードスポットです。なかでも、今回紹介するポルトガル料理「クリスチアノ」(2010年にオープン)は、富ヶ谷人気の立役者ともいうべきお店。

 

その後、同エリア内でお魚に特化した「マル・デ・クリスチアノ」、エッグタルトが看板メニューのお菓子店「ナタ・デ・クリスチアノ」と次々に人気店を輩出。最近では、「もんじゃ さとう」という変哲のない名前ながら、超絶クリエイティブなもんじゃ屋さん(!?)まで仕掛け、現在6店舗を展開中です。

 

おかげで私は、ポルトガル料理の新しい美味しさを知ったし、さらに趣味と仕事が高じ(w)、最近では他媒体さんで「富ヶ谷・代々木八幡エリアを盛り上げたお店」として、インタビューを企画したほど。

 

ちなみに、ポルトガル料理について、オーナーシェフ・佐藤幸二さんに伺うと「海産物と肉を合わせる料理が多かったり、米料理の種類が80種類以上もあったり、ヨーロッパのなかでも独特」とのこと。ほんとに見た目も独特で、シンプルな味付けなのに、なんとも味わい深い料理ばかりなのです。

 

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築地宮川鶏のハム マルメラータ添え 800円

築地で調理前のお肉しか扱っていないのに、いつも行列ができている「宮川鶏」さんのハム。鶏から削いでいくスタイルのハムを、マルメラータというポルトガル式かりんの自家製ジャムでいただくのがポイント。ジャムといっても甘過ぎず、柑橘系の爽やかさがしっとりとした鶏肉によく馴染みます。

 

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バカリャウ・ア・ブラス(鱈とジャガイモの玉子とじ) 900円

クリスチアノで食事して頼まなかったことはない!(密かに「いつかご飯に乗せて食べたい!」と企んでいる)看板メニューです。バカリャウとは、干し鱈のことで、ポルトガルではバカリャウのレシピは365日分あると言われるほど、定番の食材なのだそう。

 

自家製の干し鱈と、サクッと揚がった千切りのジャガイモに、とろとろの玉子が絡まった三位一体。赤パプリカを塩漬けにして発酵させたペーストがアクセントとなり、いくらでも食べられます。

 

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ヤリイカのピリピリ煮込み 900円

ぽってりとしたヤリイカは、見た目から伝わるとおり柔らかく、程よくトマトソースが馴染んでます。ピリッ、ピリッと、口の中が辛いとまで言わない刺激を感じる愉しい一皿。

 

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自家製バカリャウのコロッケ 700円

上記の「バカリャウ・ア・ブラス」のファンとなってから、こちらで作られている干し鱈のメニューに目がないのです。プレーン味と、緑はクレソン入り、黒はイカスミ味の3種をセレクト。

 

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フランセジーニャ(※1) 2200円

色々なお肉やベーコンなどを食パンで挟み、オーブンで焼いた、ポルトガルの郷土料理。表面がこんがりと焼かれたパンに、トマトソースがヒタヒタに浸かっていて、こんなにボリューミーだけど、色々なお肉を味わっているうちに不思議と完食! 酸味より甘味が強く感じられるトマトソースが、病みつきです。

※1)ポルトガル式色々な肉を食パンで挟んだオーブン料理

 

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玉子タルト(※2) 800円

ポルトガルのデザートといえば、エッグタルトが思い浮かぶ人も多いのでは? タルト生地のものもときどき見かけますが、お店で焼きたてを食べられるのなら、やっぱりバターの香り高いパイ生地のものが好きです。さらに、焼きたてのエッグタルトにアイスが添えられて、口悦。

※2)20時〜23時まで

 

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ブリガデイロ(※3) 10円/1個

一個10円のブリガデイロは、ポルトガルやブラジルでは一般的なチョコ菓子。甘いコンデンスミルクとココアパウダーを混ぜ込んで作るそうなのですが、クリームのようにトロける食感に、初めて食べた人はみんなビックリ。どんなにお腹がいっぱいでも、どんなに他のデザートは入らなくても、支店の「マル・デ・クリスチアノ」でも!……絶対に〆で頼みます。

※3)練乳とココアで作るお菓子

 

<メニューの一例>

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ちなみに、ポルトガル料理は馴染みのない人には見たこともないような料理ばかりですが、こちらのお店ではメニュー名が「蛸のポルトガル風天麩羅」とわかりやすかったり、現地の料理名を使っていても「ピピィシュ(築地宮川鶏モツの唐辛子とトマト煮)」など、きちんと説明があるので、頼みやすい&失敗しにくいのもポイントです。(上記2品は今回食べていませんが、各900円)

 

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また、オーナー・佐藤さんがもともとアート方面の仕事に就いていたこともあり、現在経営する6店舗のロゴの自作にはじまり、壁にかかるタイル一枚まで、インテリアへのこだわりも必見。

 

佐藤さんは一見クールそうで話しかけずらい雰囲気ですが、料理のことだけでなく、ポルトガルの歴史やインテリアについてまで、聞いたらとても丁寧に話してくれます。近隣のクリスチアノ系列店をいろいろ回ってみて、佐藤さんを発見するのも、富ヶ谷・代々木八幡エリアの楽しみのひとつかも
(これまでの私の統計では、「おそうざいと煎餅もんじゃ さとう」にいらっしゃる可能性が高い!)。

 

【shop data】

クリスチアノ/Cristianos

住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-51-10 プリティパインビル1F

交通:小田急線代々木八幡駅・千代田線代々木公園駅 徒歩1分

営業時間:18:00〜26:00(L.O.24:00) 、日・祝〜24:00(L.O.23:00)

定休日:月曜日

 

【URL】

クリスチアノ http://www.cristianos.jp