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2018/4/6 11:00

最近いつ食べた? みんな大好き「フルーチェ」のトリビア7選!

牛乳と混ぜるだけで美味しいデザートの出来上がり! みんな大好きなフルーチェが誕生したのはいまから42年前の1976年のことですが、この長い歴史のなかには数々の隠されたトリビアがありました。今回は、フルーチェの販売元、ハウス食品の光安真佐子さん、長瀬仁美さんに、そのお話をじっくりお聞きしました。

 

↑ハウス食品・事業戦略本部の光安真佐子さんと長瀬仁美さん。ハウス食品のキッチンスペースでお話をお聞きしました

 

 

 

【フルーチェトリビア①】フルーチェのルーツはカレーだった

 

――フルーチェが発売された1976年当初は、レトルト商品自体が少なかったのではないかと思います。

 

光安真佐子さん(以下:光安) そうですね。フルーチェより前に、弊社ではククレカレーというレトルトの商品を出していましたが、それも当時としては新しいものだったと聞いています。

 

長瀬仁美さん(以下:長瀬) それまで保存できる食料品と言うと、缶詰が主流でしたので、レトルトはやはり斬新だったようです。

 

光安 缶詰は開けたり捨てたりするのもそれなりに大変ですが、レトルトはやっぱり使いやすいですし。

フルーチェはレトルト殺菌ほどの高温ではありませんが、保存料なしで長期保存できる殺菌技術を使って、あるいは弊社のプリンミクス、ゼリエースといった自分で作るデザートの技術を使って、新しいデザートができないかと転じられてできたものでした。火を使わず、小さなお子さんでも一人でできるものですので、当時としてはかなり目新しかったものだったと聞いています。

 

↑フルーツとドルチェ(イタリア語でデザートの意)を合わせて誕生した初期のフルーチェ。いまから42年前はかなり目新しい商品でした

 

 

【フルーチェトリビア②】フルーチェは牛乳以外では固まらない

――フルーチェは牛乳に混ぜるだけででき上がるデザートですけど、この仕組みはいったいナンなのですか?

 

長瀬 牛乳の中にあるカルシウムと、フルーチェに入っている食物繊維であるペクチンが反応することで、固まって美味しい食感を生み出しています。

 

――ということは牛乳以外と混ぜても固まらないわけですね。

 

光安 そうです(笑)。今、長瀬が言ったペクチンというのはジャムなどを作るときにフルーツを切って火にかけると、トロンとしてくるアレなのです。ジャムは砂糖でトロンとしますが、フルーチェはカルシウムでトロンと固まらせる食物繊維を使っています。

でも、確かに不思議ですよね(笑)。販売当初はこの仕組みを疑問に思われるお客さまも多かったと聞いていますし、いまでも特に夏休みの自由研究などでお子さんが試される際などには「どうして固まるの?」というお問い合わせは数多くいただきます。こういったお声を受けて、いまではパッケージ裏面に詳しく記載するようになりました。

 

↑現行パッケージの裏面。やなせスタジオによる公式キャラクター、フルーチェさんがカルシウムとペクチンとのはたらきをかわいく解説しています

 

 

【フルーチェトリビア③】ハウス食品では全国にある牛乳を取り寄せて実験をしている!

――ただ、牛乳も商品によって微妙に脂肪分やカルシウムの含有量が異なりますよね? これにはどう対処されているのでしょうか?

 

光安 おっしゃる通り、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳と様々なものがありますので、全国からあらゆる牛乳を取り寄せて、フルーチェと混ぜた際、きちんと固まるかどうかと、味にブレがないかを定期的に確認しています。

 

長瀬 こういったデータを残しておくと、お問い合わせをいただいた際にも、即座にお答えすることが出来ますので。

 

↑あらゆる牛乳に対応できるかどうか、全国の牛乳を取り寄せて定期的に実験されているそうです
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