健康志向が強い昨今、脂っこいフードは避けられがち。しかしその反動もあって、酒飲みにはどうしても「つまみにオイリーでジャンキーなものを食べたい!」というタイミングが訪れます。今回は、コンビニホットスナックのなかでも、油のテカテカ感がたまらないセブン-イレブン「うま辛チキン(黒胡椒にんにく味)」を選択。苦みと爽快感の際立つ国産クラフトビールと一緒に紹介します。
チキンのにんにく味とビールのガツンとくる苦み、2つの“強烈”の綱引きを楽しむ
店頭のレジ横でテカテカと輝く「うま辛チキン」。味は複数種類ありましたが、もっとも味の強そうな黒胡椒にんにく味を選びました。黒胡椒のせいか衣全体が黒光りしているようにも見えます。
包装を開けると、まさに期待通りのにんにくの香り。人と会う前に食べるのは止めたほうがよさそうです。
ふたつに切ってみると、包丁がサクッという音を発しました。断面から溢れ出る肉汁とともに、もも肉が顔を出します。肉好きな読者であれば、そのみずみずしいビジュアルから、強く食欲をそそられることでしょう。
ということで、さっそく食べてみました。サクサクとした衣にはしっかりと味がついており、その強さはにんにく8で黒胡椒が2、という具合。肉はやわらかく仕上がっていて、カリカリの衣との対比が印象的です。噛みしめるとたっぷりの肉汁が口内にあふれ、揚げ物ならではの満足感に加え、肉の旨さを存分に味わうことができました。
にんにくの強さと脂っこさから人を選ぶ本品ですが、「とにかく満足感が欲しい!」というニーズにはバッチリ応えてくれる品です。
そんな本品をアテにした今回、選んだお酒はヤッホーブルーイング「インドの青鬼」(350mℓ 288円)。インディア・ペールエール(IPA)と呼ばれるスタイルで、強烈な苦みと深いコク、7%というビールにしては高めのアルコール度数が特徴です。強烈な苦みとともに柑橘類の皮を思わせるようなフルーティさも含んでおり、通常のビールとはまったく違う香りや味わいを楽しめます。
うま辛チキンと合わせてみると、一気に押し寄せる苦みが、チキンのにんにく風味を一瞬で忘れさせるかのよう。グイっとくる苦みと相反して、後味はさっぱりしており、チキンの脂っぽさを口の中に残しません。強烈な苦みのせいで好みは分かれるでしょうが、ビール好きにはたまらない、素晴らしい爽快感です。そこでチキンを再びむさぼれば、コッテリからスッキリそしてまたコッテリと、味のループを楽しめるというわけ。そんな間違いのない組みあわせが生む、コッテリとスッキリのハーモニー。酒好きなら、きっとハマるはずです。
セブン-イレブン
うま辛チキン(黒胡椒にんにく味)
実売価格198円