4月の酒税法の改正により、「ビール」の定義における使用可能な副原料が増えました。そこでこの機会に副原料の魅力を知るべく、和食材を使ったクラフトビールをピックアップ。それぞれ特徴の出方が異なり面白い。飲み方や合わせる料理を変えて楽しんでみませんか。※:ここでは定義上発泡酒の商品も紹介しています
【試した人】
本誌フード担当 鈴木翔子
ビールをはじめウイスキーなど麦芽を使った酒が好き。マイブームはスタウトビールを常温で飲むこと。
【その1】副原料:黒糖(沖縄県産)
サンクトガーレン
黒糖スイートスタウト
463円
モンドセレクションをはじめ国内外で様々な賞を受賞してきた一本。黒糖の力強い甘さとバランスをとるため、ベースのビールの度数が通常より若干高いです。【アルコール度数:6.5%】【原材料:麦芽・ホップ・黒糖】
【ココがオススメ】黒蜜代わりに和菓子に合わせたい
「黒糖の香ばしい香りはビールであることを忘れてしまうほど! 甘く濃厚だけどかすかなほろ苦さが最後に口に残ります。黒蜜に似た風味を感じられるので、わらび餅などの和菓子に合わせたいですね」(鈴木)
【その2】副原料:しょうが(高知県産)
常陸野ネストビール
リアルジンジャーエール
485円
高知県産の生のしょうがを加えて醸造した、これぞ本物のジンジャーエール。スパイシーなしょうがの風味と、麦芽の甘味、ホップの苦みが絶妙なバランスです。【アルコール度数:8%】【原材料:麦芽・ホップ・しょうが】
【ココがオススメ】温度による味の変化が楽しい一本
「適度な甘みと爽やかさがあり、ドライタイプのジンジャーエールを想像していたのでビックリ。厚みのある味わいで、温度による風味の変化の振り幅が広く、好みの温度を探すのが面白い!」(鈴木)
【その3】副原料:さつまいも(埼玉県産)
コエドビール
紅赤
Beniaka
421円
クラフトビールブームの火付け役ともいわれるコエドビールが最初に造った一本。川越産のさつまいもによる赤みのある琥珀色と香ばしい甘みが特徴です。【アルコール度数:7%】【原材料:麦芽・さつまいも・ホップ】
【ココがオススメ】ビールが苦手な人に一度は飲んでほしい
「さつまいもから想起する重さはなく、意外にもスッキリみずみずしい! ホップの苦味がほとんどないので、ビールが苦手な人にもおすすめしたい。温度が上がると甘みと香ばしさが増して濃厚に」(鈴木)