多くの焼肉好きを虜にするホルモン。どこの部位もそれぞれ独特の旨さがあって、食べ比べたくなってしまいます。一方で、家庭で食べるにはちょっとハードルが高いのもまた事実。そんなホルモンを手軽にいただける缶詰が、K&Kの「缶つまホルモン」シリーズです。
肉厚の食感と濃い目の塩だれが満足感を高める
「缶つまホルモン」シリーズは、豚軟骨、鶏ハラミ、牛マルチョウなど、それぞれの部位にこだわって商品化した缶詰商品で、全6種類がラインナップされています。今回はそのなかから「牛テッポウ 直火焼き」のレビューをお届け。
レビューに入る前に、テッポウについて軽く説明しておきましょう。テッポウは、牛の直腸に当たる部位で、開いた際の形が鉄砲に似ていることからその名がついたとか。肉厚かつ独特の歯ごたえがある部位で、脂も多く濃厚な味が特徴です。塩だれで味付けされることが多く、「缶つまホルモン」のテッポウも同様、塩だれとガーリックで調味されています。
本品は、開封の前に湯煎をするのがおすすめ。熱を加えることで肉の脂分が溶けるので、その味わいをより堪能することができます。湯煎ののちに開封すると、塩だれとガーリックのにおいがプンプン。焼肉屋で感じるような、ホルモン独特の肉と脂の香りも漂ってくるので、缶詰ひとつで焼肉屋気分を味わえます。
テッポウの食感は肉厚ながらもやわらかで、噛んでいるとトロみが出てきます。さらにはそこにわずかなコリコリ感も重なって、その食感は「いかにもホルモン!」。やや塩辛い塩だれのなかにガーリックのパンチが効いていて、満足感は格別です。この味の濃さ、白飯の上にのせて丼にして食べたくなってしまうくらい。ホルモンが好きな筆者にとっても、期待通りの味でした。
芋焼酎と合わせてしっかり酔うのがオススメ!
さてこんな「牛テッポウ」をお酒と合わせるのなら……。筆者のファーストチョイスは芋焼酎。濃いめの味付けが、クセのあるお酒と相性抜群で、双方が強烈に主張してきます。そのパンチ力は、頑張った1日の終わりを締めくくるにふさわしい力強さ。しっかり味わって酔いたい、そんなときにおすすめの組み合わせです。
合わせるものとしては日本酒も定番ですが、ノーマルな日本酒では負けてしまうかと思い、筆者が取り出したのが16年物の古酒。古酒はウイスキーや泡盛にも似た強い香り、熟成されたことによる味の丸みが特徴です。その芳醇な香りはホルモンにぴったり。ホルモンの味の強さで古酒が持つエグみが気にならなくなり、熟成された酒の深い風味をしっかり堪能することができました。「もっと酔いたい!」という読者には泡盛を合わせるのもよいでしょう。疲れた体に染みわたる、こってりしたホルモンの味とアルコール。また明日も頑張ろうという気にさせてくれます。
【満足度ポイント】
焼酎(芋・ロック) ★★★★★
日本酒(古酒) ★★★★★
泡盛(ロック) ★★★★★
K&K
缶つまホルモン 牛テッポウ 直火焼き
実売価格594円