立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、東京・京成金町の「そばっ子」を紹介します。JR常磐線と京成線の連絡地点である金町駅は都内北東部の交通の要所。「そばっ子」はその南口駅前にある人気店です。女性客がかなり多いのも同店の特徴のひとつ。
味も食べ応えも大満足の金町が誇る人気店
自慢のつゆはかつおの枯節、宗田節、さば節から取っただしのうまみが濃厚。あと味スッキリながら、かすかに余韻が残り、甘辛さのバランスも絶妙だ。客の多くが、このつゆを残さず飲んでいく。麺もモチモチした食感で食べ応え抜群だ。
オススメは「かき揚天ぷらそば」。「春菊天そば」も常時出ており、これが「そばっ子」の人気2トップとなっている。揚げものはほかにもいか天、ちくわ天、まいたけ天など魅惑のラインナップ。夏は「冷したぬきそば」も人気で、しかも300円と超リーズナブルだ。
同店は、実はうどん店や餃子店も運営。金町の麺系ファストフードを一手に仕切っている。そのなかでも「そばっ子」は人気が高く、地元の人や金町駅を利用するビジネスマンなどが常連客になっている。クチコミを聞きつけて、松戸や南千住、さらに遠方から食べにくる人も多い。まさに葛飾区を代表する立ち食いそば店といえる。