この時季、雑談の鉄板ネタといえば「今年も暑いですね~」から始まる夏トーク。今回は、そのあとに「いま、こんなアイテムが話題らしいですよ!」と盛り上げられる最新フードを、トレンドの背景とともに紹介します。
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【その1】居酒屋が独自に出していた「アイスの実サワー」が缶に
夏の酷暑で売切れが続出したアイスといえば、「ガリガリ君」。その人気や見た目のインパクトから、居酒屋などで「ガリガリ君」をグラスに突っ込んだサワーも話題になっていますが、なかには「アイスの実」を入れたタイプも存在します。
このアレンジ、自宅で挑戦する人もいましたが、ついに本家が動き出しました。「アイスの実」を発売する江崎グリコと、缶チューハイ「氷結」を展開するキリンビールのコラボによる画期的な商品が発売されたのです。
味わいは、「アイスの実」の定番であるぶどうを軸に、もも、メロンそれぞれの氷結果汁を絶妙にブレンドした果実味あふれるおいしさ。「アイスの実」や、その原料が入っているわけではないのですが、氷代わりに「アイスの実」を入れて飲むと、いっそうのおいしさを体感できます。
混ぜると味だけでなく、とろみがつくのも面白いところ。「アイスの実」はぶどう、もも、メロンと3種類があって、実売価格はそれぞれ151円。試してみることをオススメします!
【その2】お湯禁止! 水で戻せる糖質ゼロ麺
インスタントフードのなかで、ジワジワと存在感を増しているのが糖質ゼロの麺を使ったヘルシー系。各社から新商品が続々と発売されるなか、今夏最注目のアイテムが登場しました! アサヒグループ食品の「汁なし麺0(ゼロ)麻辣担々麺」です。
こちらは寒天とコンニャクで作った糖質ゼロの麺が特徴の、「おどろき麺0」シリーズの進化版。これまではお湯で戻すのが常識でしたが、最新作は水で戻せるのです。むしろお湯を使うと麺を溶かしてしまうので、「お湯禁止」と大きく表示されています。
味は「麻辣担担麺」と、シビレのブームを抑えたトレンド感あふれる商品設計もナイス。しかも、進化したのは調理法だけではありません。「おどろき麺0」の60gより麺量が1.3倍の80gになるようボリュームアップされており、それでいて麺の糖質は変わらずの0g。全体の糖質は3gかつ44kcalと、きわめてヘルシーなのです。
熱湯で調理するカップ麺を、夏場に汗を流しながらフー!フー!と食べるのはなかなかシビア。水でクールに食べられる点からみても、本商品は画期的といえるでしょう。特にカップ麺好きの人には覚えていただきたい一品です。
【その3】ビールに氷、アリなんです!
ビール離れという話はよく聞きますが、暑い日に飲むビールは最高ですよね! その一方で、夏はぬるくなりやすいという懸念も。それを解決する商品がサントリーから登場しました。なんと、氷を入れて飲むビールです。飲食店限定にはなりますが、これはぜひ試していただきたい!
なお、「ビールの味が薄くなっちゃうのでは?」という心配はご無用。氷入りで飲むことを想定し、味は濃いめ、炭酸は強め、アルコールは7%に設定されています。より具体的にいうと30分経ってもおいしく飲めるように計算され、アルコールは30分後に約4%へ落ちつくとか。
ビールの味はイチから開発し、同社初となる「レモンドロップホップ」というアメリカ産の風味爽快なホップを採用。レモンとあるように、ほんのりシトラス感を漂わせるフレッシュなフレーバーと、ほどよい苦味が印象的。クラフトビールで人気の、苦みの強いIPA(ホップを大量に使うスタイル)とは違いますが、飲みごたえがあって味の薄さはまったく感じませんでした。
お店やビアガーデンでこのビールを見かけたら、「とりあえずアイス・ドラフト!」とオーダーを!
【その4】時短派に、アイス高ヒーと濃縮麦茶
前記のサントリーですが、最近コーヒーや麦茶などで力を入れているのが“時短”。「豆や茶葉から作りたいけど、時間や手間がかかるのが難点」という声に応えた新商品が注目を集めています。まずはコーヒーから紹介。
こちらは、“コーヒーハンター”として世界中のコーヒー豆に精通し、「ミカフェート」という店舗も展開する第一人者・José(ホセ)川島良彰さんと共同開発した意欲作。高品質かつ淹れたての香り高いおいしさを、注ぐだけで実現してくれるRTDコーヒーです。
個人的に、筆者は高級RTDコーヒーに注目しています。なぜなら、ほかにも軽井沢の焙煎マイスター小野善造さんの「ZENZO ROAST PREMIUM」や、スペシャルティコーヒーの旗手・丸山珈琲の「リキッドアイスコーヒー」など、最近この手の商品が増えているから。ワンランク上のアイス“高”ヒーには今後も注目です!
そしてもうひとつの時短が、夏の定番茶である麦茶。「GREEN DA・KA・RA」ブランドのやさしい麦茶から、水と混ぜるだけで作れる濃縮タイプが発売されました。
麦茶は煮出しや水出しで作ると手間や時間がかかります。それをスマートに解決してくれるのが本商品。夏場は特に消費量が増える時季。ペットボトル派の人はもちろん、麦茶パック派の人も、うっかり切らしてしまったとき用に備えておくといいでしょう。
【その5】そうめんは「脱つゆ」で食べるのが最新トレンド
夏の食べ物のひとつがそうめん。近年、都内では専門店が増えるなどの盛り上がりをみせていますが、家庭での食べ方にも革命が起きています。それが「脱つゆ」。もともと、ぶっかけうどん用のレトルトタレとして発売されていた商品群が、“そうめんにも使える”という提案で拡大しているのです。
ちなみに、細麺より太麺のほうがスープやタレによく絡むと思われがちですが逆です。同じ量である場合、細い方が麺肌の面積が多くなるので、そのぶんスープやソースをもち上げ、一体感も増すのです。この機会にぜひお試しを。
そうめんは、濃く冷たいつゆで食べるというイメージが、ほかの麺料理より強いはず。そして、それがマンネリ化につながると筆者は思います。ぜひ今夏は具入りのタレで、よりおいしいそうめんの世界を楽しんでみませんか!
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