グルメ
2019/8/6 17:30

トレンドはおかず&ごはんの「ワンプレート」! 最新「冷凍PBフード」ベスト8

冷凍食品は、スーパーやコンビニのなかで売り場が拡大しているカテゴリー。PB(プライベートブランド)でもその動きは顕著で、なかでもワンプレートタイプが増加中。注目商品を紹介するとともに、流行の理由を専門の流通アナリストが探ります!

流通アナリスト
渡辺弘明さん
ローソン在籍中に店長やバイヤーを経験。現在は商品開発やマーケティング業のほか、流通のプロとして活躍。

働き方改革と食品廃棄問題がワンプレート冷食人気のカギ

流通アナリストの渡辺広明さんは、食品業界において冷凍食品の存在感は増すばかりだと話す。

 

「昨今注目されている話題のひとつ『働き方改革』を受け、“時短”という点で人気を集めています。また、高齢化も見逃せません。頻繁に外出するのが難しいシニアには、保存の利く冷凍食品が重宝されるのです」

 

なかでも複数のおかずとごはんがセットになったワンプレートタイプの冷凍食品が注目を集めています。1商品だけレンチンすればいいからより時短になるのに加え、複数の料理が入っているから栄養面も安心。だが、増えている理由はそれだけではないといいます。

 

「食品業界の大きな課題は廃棄問題です。特に鮮度が命の弁当類は廃棄対象になりやすい。でもワンプレート冷凍食品ならそれを避けられ、トレーのままチンしてそのまま食べられるのでお弁当の代替に最適です。店舗数の多いコンビニはPBの開発力があるので、味を向上させるのは大得意。つまりワンプレート冷凍食品は今後もっとおいしく進化し、増える可能性が高いのです」(渡辺さん)

【ワンプレート冷凍食品その1】やさしい甘さのしょうが焼きとゆかりごはんが絶妙にマッチ

スマイルライフ

豚肉のしょうが焼き&押し麦入りごはん 1人前

321円

しょうが焼きと押し麦入りごはん、おひたしのセット。しょうが焼きは、やさしい甘さのタレがジューシーな豚肉と相まって絶妙な味わい。また、ごはんにはゆかりがかけられ、押し麦の食感としその香りを楽しめます。

 

【ここがポイント】

定食の定番、豚のしょうが焼きをメインに、副菜やごはんにもこだわった傑作。押し麦を使いヘルシーに仕上げているところも秀逸です。

↑大手スーパーのライフは、ワンプレート冷凍食品を和洋多彩に6種ラインナップ。どれも1品321円と、ものによっては弁当より安価なのも魅力です

 

【ワンプレート冷凍食品その2】食べ応えとバランスを兼ね備えたハンバーグ弁当

ミニストップ

チーズハンバーグ&バターライス

449円

チーズソースでまろやかに仕上げたジューシーなハンバーグと、香り豊かなバターライスの組み合わせ。野菜も添えられており、食べ応えと栄養のバランスをしっかりと両立しています。

【ここがポイント】

食材の彩りの豊かさがひと目でわかるクリアな包装が目を引きます。ヴィジュアルが映えるだけでなく中身が見えることで安心感もあります。

↑ミニストップの「オムライス&トマトチキン」(449円)。トマトとチキンの豊かなうまみを凝縮したチキンライスに、ふんわりとした玉子がマッチ。たっぷりのトマトソースとひと口大のチキン、揚げなす、ブロッコリーのトッピングもうれしいです

 

【ワンプレート冷凍食品その3】こんにゃくごはんを採用し糖質をカットした意欲作

トップバリュ

おいしさと糖質のバランス

炊き込みごはんと鶏肉の卵とじ風

429円

イオンはヘルシーさを訴求したタイプを展開。本商品はごはんの37%をこんにゃくに置き換え、糖質を34.0gにしています。また、たけのこの土佐煮など全13品目入りで栄養価も十分です。

 

【ここがポイント】

こんにゃくごはんを用いた、攻めの姿勢に大注目。ヘルシーというイメージが弱かった冷凍食品の未来を切り拓く、革命的商品です。

 

【ワンプレート冷凍食品その4】甘辛いタレで味付けした鶏肉に和のごはんと惣菜がマッチ

トップバリュ

鶏甘辛煮とひじきごはん

321円

鶏肉は甘辛いタレで仕上げ、しっかりめの味付け。そこにひじきごはん、ほうれん草とにんじんのごま和え、キャベツの副菜などを添えて全体の彩りや栄養価を高めています。

 

【ここがポイント】

しょうゆベースの甘辛いタレが、素朴な味になりがちな和のワンプレート弁当に華を添えています。肉自体も大きめで満足度が高いです。

 

まだある! そのほかの注目冷凍食品

そのほかの注目冷凍食品その1】グループ企業との連携で新鮮な冷凍フルーツをお届け!

ファミリーマート

ドール 冷凍フルーツシリーズ

各200円

人気果物ブランド「Dole」の冷凍フルーツシリーズを、グループ企業であるファミリーマート、伊藤忠商事、ドールの3社協業で開発し、昨秋より展開開始。今春、フィリピン産マンゴーが加わり全5種になるなど拡大中です。

 

【ここがポイント】

パイナップルやマンゴーなど、世界各地の名産フルーツを、旬の時季に収穫し冷凍して輸入。一年中とれたてのおいしさを楽しめます。

 

そのほかの注目冷凍食品その2】水も油も不要! 日本初となる冷凍ミールキット

トップバリュ

フローズン

Cookitシリーズ

各861円(コクのある甘酢あんとごま油の風味 黒酢酢豚)

ミールキットといえばチルドタイプが主流ですが、これはほかの食材・調味料はもちろん、水も油も不要の冷凍タイプ。付属のトレーごとレンチンで解凍したら、あとはフライパンで炒めるだけ。約2人前入り。

 

【ここがポイント】

休日に食品を買い貯めする人にとって、チルドのミールキットは賞味期限がネックでした。これを解決するのが冷凍タイプなのです。

 

【そのほかの注目冷凍食品その3】大ヒットした無印冷食は商品数も店舗も拡大中!

無印良品

冷凍食品シリーズ

250円〜(写真は国産黒豚肉入り餃子)

無印良品が昨年秋に販売開始した冷凍食品は発売と同時に品薄になる大ヒット。今春は「さばの味噌煮」などの魚惣菜を追加し、2020年度中には冷食取扱店舗数を現在の5倍以上に増やす予定です。

 

【ここがポイント】

化学調味料を使わずに、味をバランス良くまとめている点や、中身の見えるパッケージも魅力。この安心感が“無印イズム”です。

 

【そのほかの注目冷凍食品その4】成城石井の人気中華をローソンでも楽しめる

ローソン

成城石井 desicaシリーズ 355円〜(XO醤の旨味担々麺・山形県産三元豚の小籠包)

ローソンでは、グループ会社である成城石井のPB「desica」の一部を買うことができ、今年から冷凍中華5アイテムが仲間入り。成城石井ならではのハイクオリティなおいしさで、好評を得ています。

 

【ここがポイント】

成城石井の製造工場では、有名ホテルや人気パティスリーなどで活躍していた一流の職人が腕を振るいます。これが絶品の理由なのです。

●店舗・数量限定商品は時期により販売が終了していることもあります。