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2019/9/7 19:30

【9/16まで】えっ!? キリンとサッポロがコラボ。「ソラチ」を使った美味しいビールが飲めるぞ!

今年のビール業界における大きなトピックのひとつが、日本で生まれて世界で花開いたホップ「ソラチエース」を使った商品が大手2社から発売されたこと。ひとつはキリンビールが提携するブルックリンブルワリーの「ブルックリン ソラチエース」。もうひとつは、ソラチエースの生みの親であるサッポロビールが満を持して新発売した「Innovative Brewer SORACHI1984」(以下「SORACHI1984」)。

 

↑「ブルックリン ソラチエース」(左)は2月26日、「SORACHI1984」(右)は4月9日より全国発売

 

以前筆者は各社の担当者に、誕生にまつわるストーリーを聞いて記事にしましたが、なんとコラボレーション企画の開催が決定。両社による発表会の模様とともに、アツいイベント内容を紹介していきます。

 

↑ブルックリンブルワリーでアジア初のブランドアンバサダー、ユン・ヘジョンさん(左)と、サッポロビールのクラフト事業部、ブリューイングデザイナーの新井健司(たけし)さん(右)。お互いのビールの交換をしました

 

クラフトビアカルチャーがソラチを日本に凱旋させた

冒頭で述べた、“日本で生まれて世界で花開いたホップ”。詳しいストーリーは割愛させてもらいますが、ざっくりおさらいすると、サッポロビールが1984年の9月5日に品種登録をしたホップがソラチエース。

 

↑これがソラチエース。発表会のために、サッポロビールが上富良野の自社畑から生の毬花(きゅうか)を特別に持ってきてくれました

 

特徴は、個性あふれるフレーバー。ただし、当時はいま以上に“ビールは味よりもゴクゴク飲める爽快感”が重視されていたため、商品化に至らず温存。数年後に海を渡り、アメリカでブレイクするという数奇な運命をたどりました。その躍進に一役買ったのが、ブルックリンブルワリーのブリューマスター、ギャレット・オリバーさんです。

 

↑キーマンは、ギャレットさん以外にも。サッポロビールのレジェンド、荒井康則さんやホップの伝道師である糸賀裕さん。またアメリカで有名なホップ農家、ダレン・ガメシュさんもソラチエース伝説の立役者です

 

荒井さんがソラチエースを発見し、糸賀さんがアメリカに持ち運び、ダレンさんがその魅力を見出してギャレットさんにビール開発を依頼。そうして生み出され、爆発的にヒットしたビールが「ブルックリン ソラチエース」です。これが2009年。そこから約10年の時を経て、ついに日本上陸となりました。

 

↑「ブルックリン ソラチエース」。355mlのビンで、飲食店のほか、キリン公式オンライン通販「DRINX」では6本2900円(税込)で発売中

 

米国で「ブルックリン ソラチエース」がヒットした理由には、個性的な味わいのクラフトビールが広まるとともに、ビールの多様性も認知されたという背景があるでしょう。そのクラフトビアカルチャーは、ようやく近年日本にもやってきました。また、たくさん飲まれることでソラチエース自体の生産量も増加。ホップの供給と同時にビールの量産体制も整い、サッポロによる「SORACHI1984」の全国発売が実現したのです。

 

↑「SORACHI1984」は350ml缶で250円(税抜・参考小売価格)。コンビニやスーパーをはじめとする、全国のお店で発売されています

銀座と新橋の店で1500円の特別セットを楽しめる

発表会では各社のソラチ商品がふるまわれました。筆者はこれまで何度か飲んできましたが、同タイミングで飲むのは初めて。そして双方を比べてみると、同じホップを使っていながらも、なかなかの違いがあることに気付きました。

 

↑「ブルックリン ソラチエース」は、爽やかでトロピカルな香味が特徴。柑橘、レモングラス、ハーブを思わせる、ブライトな余韻も楽しめます

 

↑「SORACHI1984」は、ハーバルかつフローラルで、柑橘系の風味をまとったジューシーな苦みもしっかり。また、ココナッツ的なフレーバーや、ヒノキのような香りも感じます

 

そもそも、「ブルックリン ソラチエース」はベルジャン酵母が特徴のセゾンスタイルで、アルコールは7%。「SORACHI1984」はフルーティ感のある苦みを生かしたゴールデンエールというスタイルで、アルコールは5.5%。これだけでも違いはあるのですが、前者はより酸味があってスパイシーなニュアンス。後者は繊細かつ柔らかい印象があって、それぞれのキャラクターがしっかり立っています。

 

↑イベントではペアリングフードとともに、それぞれのビールを堪能できます

 

そしてここからは、この2つのソラチを思う存分楽しめるイベントのお話。題して「ソラチエース誕生祭~こちらでソラチ、そちらでもソラチ~」。9月5日に登録から35歳を迎えたソラチエースの誕生日を祝う形で、2つのお店で特別なペアリングセットが提供されます。開催は9月16日(月)まで。

 

↑お店のひとつは、銀座「Ginza Sony Park」の地下4階にある「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」

 

↑もうひとつは、新橋駅銀座口から徒歩1分程度の「ビアホール ビヤケラー東京 新橋店」

 

ペアリングセットは各店ともに税込1500円。「BEER TO GO」では、「ブルックリン ソラチエース」のビン1本に、選べるデリ2種が付きます。

 

↑「BEER TO GO」のデリは、季節野菜のカレーマリネ、スパイシーチポトレチキン、サーモンマリネ ディルグリーンソース、レモンとビーツのフムスから2種を選べます

 

そして「ビアホール ビヤケラー東京 新橋店」では、「SORACHI1984」の樽生1杯に、4種のおつまみがセットとなります。

 

↑「ビアホール ビヤケラー東京 新橋店」では、クリームチーズとドライクランベリー、秋刀魚のマリネ、2種のハム、自家製フォカッチャがセットで味わえます

 

ビールメーカー同士は、なにかとライバル関係が話題となりますが、それもあってコラボレーションするというのはなかなかない機会。タッグを組んだ理由には、「日本産ホップの知られざる魅力を伝えたい」「ビールの多様性をもっと知ってほしい」などの想いがあります。銀座や新橋で食事をする機会があれば、ぜひ行ってみましょう!

 

【SHOP DATA】
●“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY
住所:東京都中央区銀座5-3-1 Ginza Sony Park 地下4階
アクセス:東京メトロ「銀座駅」直結
営業時間:月曜~土曜 11:00~23:00(L.O.22:30)、日曜・祝日 11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:施設に準ずる

●ビアホール ビヤケラー東京 新橋店
住所:所東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル 地下1階
アクセス:JRほか「新橋駅」銀座口徒歩1分
営業時間:月曜~木曜 17:00~23:00(L.O.22:20)、金曜 17:00~23:30(L.O.22:50)、土曜 15:00~22:00(L.O.21:20)、日曜・祝日 15:00~21:00(L.O.20:20)
定休日:なし

 

【ギャラリー(GetNavi webのサイトでご覧いただけます)】

 

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