グリーンとともに攻めた食事とコーヒーを
お次は1階。ここには4つの飲食業態が入っている。観葉植物が生い茂る空間にあるのは、レストランの「CAVEMAN」と、コーヒーショップの「SWITCH COFFEE」。前者は日本、フランス、デンマークなど国内外の星付きレストランで修業を重ねたシェフが、発酵をテーマにした独自解釈の日本料理を提供する、東京・目黒の人気レストラン「Kabi」の新店で、「HOTEL K5」のモーニングもここで提供される。
![↑「CAVEMAN」は7:30~11:00(モーニング)/18:00~23:00(ディナー)が営業時間。15:00〜23:00(火曜〜金曜は18:00〜)は、隣のスペースがワインバーとして営業する](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_010.jpg)
「CAVEMAN」の料理を担当するのは、ノルウェー・オスロの三ツ星レストラン「Maaemo」(マエモ)で腕を振るった黒田敦喜(くろだあつき)シェフ。モーニングでは、その黒田氏と現地で意気投合し、帰国後日暮里にベーカリー「ヴァーネル」を開業した宮脇司氏によるサワードウ(種)のパンと、「CAVEMAN」自家製のジャム、バター、チーズ、2種のハムなどがズラリと並ぶ。
ディナーは約11品のコース(9000円)1本で、メニューは季節により変動するとのこと。一方、ワインバーの料理はアラカルト制で、世界中から選りすぐったナチュラルワインがグラス約1000円から。
![↑メニューの一例。揚げた菊芋と黒にんにくに焦がしバターを絡め、鹿の心臓の燻製(写真左上)を削ってかけた一皿(中央下)、ブリオッシュのロースト(右)、羊肉の生ハム(右上)など](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_011.jpg)
後者の「SWITCH COFFEE」は目黒、代々木八幡に店舗を構える人気コーヒーショップの3店舗目。エスプレッソ(400円)やカフェラテ(550円~)などのほか、シングルオリジンのドリップコーヒー(日替わり価格)も用意される。
![↑営業時間は7:00~17:00。同店がエントランス側となり、棚を隔てた奥が「CAVEMAN」だ](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_012.jpg)
![↑コーヒーはホット450円、アイス500円で提供。ティーやチョコレートドリンクは、取材時点では「COMING SOON」となっていた](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_013.jpg)
本とともに茶が香るお酒を
「CAVEMAN」などがある空間と、エントランスを挟んで反対側にあるのがライブラリーバー「青淵」(Ao)である。滞在する人への癒しとなるような、アジアのお茶や漢方をベースにしたカクテルを提供するのがコンセプトで、日中はティーサロンとしての営業も行う。
![↑「青淵」の営業時間は14:00~翌1:00。図書館とバーが一体化したサロンとなっており、兜町という日本の国際化・資本主義のはじまりにあった街から、その夢を追想できるような空間だ](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_014.jpg)
プロデュースは、ゴールデン街のレモンサワー専門バー「the OPEN BOOK」などで知られる田中開氏と、国内外でバーテンダーとして活躍する野村空人(のむらそらん)氏。同店は選書もユニークで、“日本資本主義の父”と評される渋沢栄一が見た世界から、兜町、東京、日本、といったレイヤー毎に当時を知ることができるような本棚が構成されている。
![↑バーテンダーとして数々の受賞経験をもつ野村氏。現在はドリンクコンサルタント会社「ABV+」も運営している](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2020/02/20200218_getnaviweb_K5_015.jpg)
ドリンク構成は、ティーとカクテルの2本立て。前者は「Good Break」(たかちほウーロン茶、みかんの皮、なつめ、サンザシ)などのブレンド茶と、単一のお茶からなる全5種類(700円前後を予定)。後者も、お茶をベースにしたカクテル8~10数種(1500~1600円を予定)をメインに提供するという。
続いて、2階以上を占めるホテルについて、見てみよう。