「日本の人気商品は海外の人にも通じるのか?」がテーマの本企画。第3回となる今回は、国内大手の飲料メーカー4社のスタンダードな缶ビールを、ビールの国・ドイツの人に飲み比べてもらいました。最も好まれるビールは“ドイツ”だ?
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日本のビールの祖となったドイツの味はバランス型
ドイツはオクトーバーフェストの本場。今回は日本の大定番ビール4種を、そんなビール大国出身の3人に飲み比べてもらいました。
「スーパードライは辛すぎて、逆にモルツは甘めの印象。バランスの良い一番搾りが個人的にはベストです」(フェリックスさん)
他の2人も嗜好に違いはあれど、バランスにはこだわっていました。
「黒ラベルはドライ的な爽快感に加え、よりスムーズに飲めるやさしさもありますね」(レオさん)
一方、興味深かったのはザ・モルツの味に関する感想。「甘め」や「ビールでは珍しい味」という声がいくつかあがった。
「フローラルで私は好きだけど、王道ではないかも」(ユリアさん)
もともと日本のビールはドイツの味が手本。その意味では、個性を持つスーパードライやザ・モルツよりも、ビール本来の味を追求し、バランスの良さを目指した黒ラベルのほうが好まれるのかもしれません。
続いて各ビールの詳細な採点を見ていきましょう。
【エントリーNo.1】
アサヒビール
アサヒ
スーパードライ
実売価格225円
国内トップシェアを誇る辛口ビール。クリアなキレやシャープなノド越しが楽しめます。
【結果はコチラ!】
フェリックスさん:3.5
ユリアさん:4.0
レオさん:4.0
Total:11.5
「飲みやすくて好きな味。ドイツのビールに似ている気がします」(ユリアさん)
「オイシイけど、乾いたドライという印象はないですね」(レオさん)
【エントリーNo.2】
キリンビール
キリン
一番搾り生ビール
実売価格224円
独自の製法で、麦のおいしい部分のみを抽出。渋みのない、凝縮した旨みが特徴です。
【結果はコチラ!】
フェリックスさん:4.0
ユリアさん:3.5
レオさん:2.5
Total:10.0
「味が濃くて、強めの苦みもあって好きデス」(フェリックスさん)
「私にはこの苦みは強すぎるかな。でも、ドイツ人は好きな味ではないかしら?」(ユリアさん)
【エントリーNo.3】
サッポロビール
サッポロ生ビール
黒ラベル
実売価格220円
麦芽の旨みと爽やかな後味が両立したバランスの良さが特徴です。クリーミーな泡もウマい。
【結果はコチラ!】
フェリックスさん:3.5
ユリアさん:5.0
レオさん:4.0
Total:12.5
「スッキリ爽快でゴクゴク飲めますヨ!」(レオさん)
「シルキーでモイスチャー! コクと酸味のバランスも良くて飲みやすいデスネー」(ユリアさん)
【エントリーNo.4】
サントリービール
サントリー
ザ・モルツ
実売価格220円
キレよりも旨みに着目したコクのあるビール。麦芽の甘みや華やかな香りも共存する。
【結果はコチラ!】
フェリックスさん:2.5
ユリアさん:4.0
レオさん:2.0
Total:8.5
「ラドラーというビアカクテルにちょっと似ているかな。女性が好きそう」(ユリアさん)
「甘みが強い印象。もっと苦いほうが僕は好みデス」(フェリックスさん)
今月の1番人気は海外でより輝くSAPPOROの一番星
サッポロは、実は米国においてアジア系ビールで25年以上シェア1位。また世界中に麦の契約農家がいるなど、海外との意見交換が盛んです。その知見が、世界共通のおいしさを生み出しているのかもしれませんね。
※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、海外向けに日本企業のブランディングや商品PRのサポートを行う「LIFE PEPPER」とのコラボによるものです。
【URL】
LIFE PEPPER http://lifepepper.co.jp/