江戸前寿司の起源といえば屋台寿司。その伝統を受け継ぐ立ち食い寿司の店が、近年人気を集めている。対して、安くておいしい庶民の味である回転寿司には、大手チェーンだけでなく、独立店あるいは小規模チェーンとしてオリジナリティのある店が多い。また、回転レーンなしで客の注文に丁寧に応えつつ、安さとうまさを両立する老舗からも目を離してはいけない。
本稿では、“名店”と評判の立ち食い寿司店や回転寿司店を紹介していく。首都圏を中心に安定した人気を誇る店、北海道や石川など地方から鳴り物入りで進出してきた店、町場の店に匹敵するサービスと味を提供する店など、様々な営業スタイルをもつ店を網羅。店舗の看板メニューやサイドメニュー、店内・外観の写真を豊富に織り交ぜ、店のこだわりと魅力を余すところなくお伝えしよう。
■本日のお店
ありそ鮨し
【店舗情報】
住所:東京都大田区羽田空港2-6-5 国際線ターミナル4F江戸小路内
交通:京急空港線 羽田空港国際線ターミナル駅徒歩2分
スタイル:回転寿司
日本海で獲れた新鮮な魚介を使って絶品の味わいを提供!
羽田空港国際線ターミナルにある「ありそ鮨し」は、天然モノにこだわったネタが人気だ。
福井県の有名料理旅館が手掛ける店ゆえに、特に地元三国港から直送される魚介が魅力。日によって越前ガニなどの有名ネタはもちろん、従来は地産地消だった魚も入ってくる。
高級魚で知られるのどぐろや白もさえびもまさに地の魚。のどぐろの脂のジューシーさ、白もさえびの弾ける食感と濃厚なうまみ・甘みには唸らされる。もちろん築地で仕入れる魚も申し分ない鮮度だ。
なお、同店は注文握り中心だが、夜の繁盛期はレーンを回す。店内では経験豊富な板前が英語などで海外の客と会話。「ありそ鮨し」は日本の玄関口の寿司店として、本格派の味で幅広い客をもてなしている。