今回は東京・秋葉原の「川一」を紹介します。同店は平成9年創業で、ご主人の父親も近所で昔、別の立ち食いそば店を営んでいたそうです。秋葉原という立ち食いそばの激戦区で、2代に渡って多くのお客さんから支持を勝ち取ってきました。
店主の丁寧な仕事ぶりが光るいかそばが絶品!
店の看板は、するめいかを使った「いかそば」。切り身を一本揚げるのでなく、えんぺらから身、ゲソまでをぶつ切りにしてかき揚げにする。揚げ置きながらサクサクの衣をまとったいかは、食感が驚くほど柔らかい。いかをゲソまで皮むきしているため柔らかいうえに揚げ油が汚れず、天ぷらを食べたときに胃がもたれないのだそうだ。
さば節と宗田節からだしを取ったつゆは、鮮烈な香りとほどよいコクが特徴。ヒゲタの薄口特撰しょうゆによりまろやかだ。
近くには三井記念病院があり、入院患者がパジャマ姿で食べにくることもあるらしい。確かに病院を抜け出してでも食べたくなる味だ。