グルメ
2020/8/14 19:15

日本は飲める人と飲めない人、どっちが多い? ノンアル市場を学んだら「最新トレンド」が見えてきた

ノンアル需要はどんどん広がっている

セミナーの後半は、キリンのグループ各社から発売されているノンアルコール飲料やモクテル(ノンアルコールカクテル)レシピなどの紹介。まずはキリンビールが業界のパイオニアである、ノンアルコールビール飲料から。

 

↑今回は「キリン カラダフリー」(参考価格145円)と「キリン グリーンズフリー」(参考価格137円)を飲み比べました

 

「キリン カラダフリー」はノンアルコールであるだけでなく、カロリーと糖質もゼロ。さらに、ビールの原材料であるホップから開発された「熟成ホップエキス」を使用し、お腹まわりの脂肪を減らす機能を初めて実現した機能性表示食品です。

 

一方の「キリン グリーンズフリー」は、より自然派であることを追求した今春登場の新商品。ビールと同じく麦とホップと水を主原料にしながら、香料と人工甘味料を使わずに、素材そのものの良さが引き立つ香味を日本で初めて実現したビールテイスト飲料です。

 

↑飲み比べてみると、「キリン カラダフリー」の味は酸味に由来するシャープな爽快感が印象的。「キリン グリーンズフリー」は麦の香ばしい甘味が豊かで、飲みごたえを感じます

 

キリングループは、国民的ワインメーカーであるメルシャンも傘下。その同社が今年リニューアルしたブランドのひとつに、「メルシャンスパークリング アルコールゼロ」があります。セミナーでは、その白とロゼをテイスティングしました。

 

↑「メルシャンスパークリング アルコールゼロ」(参考価格400円)は、ワイン製造技術を生かした原料開発や独自の製法による、香り豊かですっきりとした味わいが特徴です

 

リニューアルしたポイントは、大きく2点。トップの香りのナチュラルなみずみずしさが感じられる「ブドウ感」と、しゅわしゅわとしたスパークリングらしさがより感じられる「炭酸感」の強化。飲んでみると果実由来のフルーティ感や酸味、喉ごしなどが心地よく、ノンアルコールとはいえ普通のぶどうジュースとは一線を画す大人なテイストに仕上がっています。

 

↑きめ細やかな泡はスムーズなのどごしで、自然な甘味とダイナミックな香りは普通のワインと遜色なし。ロゼは渋味も相まって、食事にも合いそうです

 

最後はモクテルレシピを学びました。これは偽物を意味するモックとカクテルを組み合わせたもので、つまりノンアルコールカクテルのこと。これを作る際にオススメなのが、「世界のキッチンから」シリーズでおなじみ「ソルティ ライチ」の希釈タイプ「ソルティライチ ベース」です。

 

↑今春リニューアルかつペットボトルになって新発売された「ソルティライチベース」(希望小売価格:税抜350円)は5倍の希釈タイプ。同様に今春新発売された「キリンレモン スパークリング 無糖」(希望小売価格:税抜100円)と1:4で合わせればソルティライチレモンソーダが完成します

 

もうひとつ、「ソルティライチベース」を使ったレシピのなかから筆者が試したのは、前述の「キリン グリーンズフリー」と、定番の「キリンレモン」(希望小売価格:税抜140円)で作るノンアルコール ソルティライチビア。

 

↑「ソルティライチベース」「キリン グリーンズフリー」「キリンレモン」をそれぞれ1:3:3の割合で合わせます

 

飲んだ感想は、ライチのリゾート感が醸し出す陽気な爽やかさ。ジンジャーエールのビールカクテル「シャンディガフ」よりも酸味と甘みがアッパーなニュアンスで、ノンアルコールならではのゴクゴク飲める心地よさも絶妙です。

 

↑甘さを抑えたい人は、「キリンレモン」を「キリンレモン スパークリング 無糖」にするといいかもしれません

 

キリンの調査によると、ノンアルコール飲料市場は拡大を続けていて、2009から2019年の10年間でノンアルコールの商品数は13から32まで増えたとか。個人的には、これまでお酒を飲めない人が居酒屋で飲む際の選択肢はウーロン茶やコーラ、ノンアルビールなどが定番でしたが、その商品群にモクテルが加わるなど、より拡充していくとみています。

 

そのトレンドを裏付けるのが、海外中心に広がっている、あえてお酒を飲まない選択をする「ソーバーキュリアス」のムーブメント。日本でもノンアルコール専門バーが登場したり、デンマークの名店「ノーマ」出身者が手掛けるノンアルコールドリンクが話題になったりと、すそ野は広がっています。多様化の流れとともに、ノンアルコールのトレンドは要注目といえるでしょう。

 

 

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