グルメ
2016/7/25 17:15

15種類のネタが乗ってびっくり価格の900円! 一橋大生から大人気の国立「幸寿司」【安旨寿司の名店】

江戸前寿司の起源といえば屋台寿司。その伝統を受け継ぐ立ち食い寿司の店が、近年人気を集めている。対して、安くておいしい庶民の味である回転寿司には、大手チェーンだけでなく、独立店あるいは小規模チェーンとしてオリジナリティのある店が多い。また、回転レーンなしで客の注文に丁寧に応えつつ、安さとうまさを両立する老舗からも目を離してはいけない。

 

本稿では、“名店”と評判の立ち食い寿司店や回転寿司店を紹介していく。首都圏を中心に安定した人気を誇る店、北海道や石川など地方から鳴り物入りで進出してきた店、町場の店に匹敵するサービスと味を提供する店など、様々な営業スタイルをもつ店を網羅。店舗の看板メニューやサイドメニュー、店内・外観の写真を豊富に織り交ぜ、店のこだわりと魅力を余すところなくお伝えしよう。

 

■本日のお店

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幸寿司(こうずし)

住所:東京都国立市西2-12-44

交通:JR中央線 国立駅徒歩12分

スタイル:安旨寿司

 

握りと同じネタを使った超デカ盛り丼にビックリ!

↑普通盛りで2合のシャリ (1/2から1/5まで細かく減量可)に上物のネタ約15種類が乗る。2000円の大盛りはシャリとネタの量が倍になり、ネタの種類は20種近くに
↑びっくり丼/普通盛り(900円) 普通盛りで2合のシャリ(1/2から1/5まで細かく減量可)に上物のネタ約15種類が乗る。2000円の大盛りはシャリとネタの量が倍になり、ネタの種類は20種近くに

 

創業26年の「幸寿司」は上質のネタを提供する“町場の寿司屋”。だがこの店に、安くてうまいデカ盛り丼「びっくり丼」がある。普通盛りで2合の酢飯に約15種類のネタが乗り、なんと900円だ。

↑本まぐろを使った握り。大とろは口に入れた途端、脂のうまみのあまりの濃さに驚くはず。中とろはたっぷり乗った脂の甘みとともに、赤身のうまみと酸味が堪能できる
↑大とろ/一貫(1000円)、中とろ/一貫(800円) 本まぐろを使った握り。大とろは口に入れた途端、脂のうまみのあまりの濃さに驚くはず。中とろはたっぷり乗った脂の甘みとともに、赤身のうまみと酸味が堪能できる

 

元々は、近くにある一橋大学の学生向けの裏メニューだった。儲け度外視で、学生に魚の本当のおいしさを知ってもらうために始めたという。

↑一日寝かせることで、身を柔らかくしてうまみも増幅。身の締まった食感を好む店もあるが、ソフトな食感が幸寿司流だ。素材のよさと職人の確かな仕事ぶりが光る一品
↑真鯛/一貫(500円) 一日寝かせることで、身を柔らかくしてうまみも増幅。身の締まった食感を好む店もあるが、ソフトな食感が幸寿司流だ。素材のよさと職人の確かな仕事ぶりが光る一品

 

魚は築地や府中、川崎などの市場を回って吟味。白身や光り物はネタによっては少し寝かせてうまみを出すなど、仕込みにもこだわる。

↑シャキシャキした食感とともに貝独特の風味が鼻から抜ける高級ネタ。独特の甘みとうまみ、ほのかな渋みが心地いい、大人の味だ
↑赤貝/一貫(800円) シャキシャキした食感とともに貝独特の風味が鼻から抜ける高級ネタ。独特の甘みとうまみ、ほのかな渋みが心地いい、大人の味だ

 

店には地元の人が多く訪れるほか、学生がバイト代を貯めて食べにくる。ちなみに近年、びっくり丼を面白半分で頼む客がおり、残すと罰金を取ることに。全部おいしくいただくのがマナー。絶対に守ろう。

※価格やネタは変動する場合があります。