コロナ禍で、消費者の健康志向が高まっているといわれる昨今。思い当たる人もいるでしょうし、筆者もそのひとりです。そこでいっそう注目しているのがサラダ。都内を中心に専門店も増えていますが、一歩先行くサービスを次々とリリースしているのが「クリスプ・サラダワークス」です。
そんな新サービスのひとつが、ファン愛用のカスタムサラダのメニュー化。この発案理由を中心に、“中の人”へインタビューを行いました。併せて、カスタムサラダの最前線をレポートします。
クルトンのパンは店舗で焼く。味のこだわりがスゴかった
対応してくれたのは、運営元であるCRISPの山田悠貴さん。創業メンバーのひとりで、店舗での接客から社内コンテンツの動画撮影・編集まで手広く活躍しています。「まずはサラダの概念を破る、うちのおいしさの秘密を知ってください!」ということで、ただならぬサラダへのこだわりを教えてもらいました。
同社のこだわりは、野菜をはじめとする原材料の鮮度管理や調理法はもちろん、各トッピングの味付けなど随所にありました。例えば、クルトンの元となるパンは各店舗でいちから焼き、調味までしています。単体で食べさせてもらうと、硬めな食感と濃厚な味わいに驚かされました。
「『自家製クルトン』はサラダと混ぜてもしなしなにならないよう、硬さには徹底的にこだわっています。味付けはオリーブオイル、にんにく、こしょうの3つでシンプルながらも濃厚に。硬さと濃さで、アクセントを存分に楽しんでいただけるように仕上げています」(山田さん)
ほかにも、「グリルドコーン」はにんにくとキャノーラオイルで、「スパイシーブロッコリ」はシラチャ―ソース(タイ伝統のチリソース)で、「ロースト豆腐」はハードチーズのように硬い豆腐を塩こしょうとキャノーラオイルで味付けしたあと、さらにオーブンで焼いているとか。
「お肉も自慢のトッピングです。『グリルドチキン』は、生の鶏むね肉をオリジナルのソースでマリネしてから冷蔵庫で丸1日以上寝かせ、オーブンでじっくりと。『自家製ハム』は豚の肩ロースを約2時間煮込み、取り出してから高熱のオーブンで無駄な油を落としつつ、ローストポークのようにしっとり焼き上げます。その日使うぶんだけを毎日焼いているのもポイントですね」(山田さん)