レモンサワーも登場。DXなクラフトビール「CRAFTX」が近未来すぎた

ink_pen 2021/10/16
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レモンサワーも登場。DXなクラフトビール「CRAFTX」が近未来すぎた
中山秀明
なかやまひであき
中山秀明

GetNaviお酒・グルメアドバイザー。GetNavi内食・外食のトレンドに精通した、食情報の専門家。現場取材をモットーとし、全国各地へ赴いて、大手メーカーや大手小売りから小規模事業者まで、幅広く取材している。酒類に関する知識量の多さでは、大手ビールメーカーでも一目置かれる存在。GetNavi・GetNavi webのほかに、テレビや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活躍。

クラフトビール人気の高まりとともに多くの専門店やブルワリーが立ち上がるなか、独自のポジションを得ているブランドが「CRAFTX」です。今夏にはリニューアルを遂げるとともに、個性的な新商品もリリース。ブランド解説と味わいレビューで特徴を紹介します。

 

↑定番の「クリスタルIPA」(6缶2970円~)と新作のレモンサワー「PULEMO」(6缶1700円~)。本稿ではこの2商品を中心にレポートします

 

 

CEOは元Facebook Japan代表取締役。日本初の試みも導入された

「CRAFTX」の誕生は2020年。P&GのマーケティングやFacebook Japanの代表取締役などを経た長谷川 晋さんが、2019年に創業したMOON-X社の第1弾ブランドです。同社の理念は「共創を通じてJAPAN BRANDSの発射台となる」。商品はプロフェッショナルな作り手と共同開発する手法で、「CRAFTX」でも国内有数のブルワーとのタッグで革新的なビールを生み出してきました。

 

↑「常陸野ネストビール」の木内酒造と開発した「クリスタルIPA」(冒頭商品の初期モデル)。ほかに宮崎ひでじビールとの「シトラスバケーション」など、柑橘を使用したビールも造っています

 

「お客様との“共創”」に関しては、消費者からのフィードバックをもとにプロダクトの改良を行っていくということ。味わいやサービスなどが、アップデートを繰り返しながら進化していくのも「CRAFTX」の特徴です。

 

そして、この“共創”の一環で誕生した新作がレモンサワー「PULEMO(ピュレモ)」。今春、クラウドファンディングサービスの「CAMPFIRE」でプロジェクトがスタートし、目標金額に対して122%の支援を集めて夏から発売となりました。併せて総合アルコールブランドにリニューアルし、全体のアートディレクションも一新。

 

↑デザインコンセプトは”アートピースのように真心をこめて作られたお酒”。「単に喉を潤すものじゃなく、触れた人の気持ちや心を動かすことができるブランドになりたい」という思いが込められているとか

 

デザイン面で目を引くのが、パッケージの前面にある二次元バーコードです。一過性のキャンペーン用ではなく、二次元バーコードが基調となるデザインはアルコールブランドとしては日本初(CRAFTX調べ)とのこと。

 

↑最新版の「クリスタルIPA」。味は3度目のリニューアルです

 

二次元バーコードのアクセス先は公式サイトかと思いきや、少し違いました。公式のコンテンツではあるのですがスマホ専用となっていて、トップの「Ready to drink CRAFTX?(CRAFTXを飲む準備はできてる?)」というページから「Yes!」で入ると、数十秒の動画がズラリ。

 

↑左がスマホオリジナルコンテンツのトップページ。動画(中央と右の人物写真が一部を切り取ったもの)は、ブルワーなど生産者の短いインタビューが中心で、商品への想いなどを語っています

 

この仕掛けはユニークかつ面白いと思いました。事前に、あるいは実際に飲みながら動画を見ることでストーリーが心に刻まれ、その味わいをより多角的に楽しめることでしょう。

 

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