2001年のデビューから20年以上ものロングセラーとなっているキリンの缶チューハイ「氷結」。その新シリーズとして2020年の秋に登場したのが、甘くないおいしさを打ち出した「氷結無糖 レモン」です。
既存のアルコール度数4%、7%に加え、先日2月1日には9%が仲間入りしたこのヒット商品。それぞれ味の特徴はどうなのか、オススメのフ―ドペアリングは何か、といったところを飲み比べてレポートします。
ALC.4%、7%、9%それぞれのおいしさがある
まずはアルコール度数の低い順に飲み比べて、味の違いをチェックします。ということで4%から。一般的に日本の定番ビールが約5%なので、「氷結無糖 レモン ALC.4%」はそれより若干低いポジションにあります。
味は、とにかくレモンのブライトな酸味がみずみずしくて超爽快。ボディが軽やかかつ甘さもないので、ゴクゴクいけるフレンドリーな飲み心地です。このスムースさは、高アルコールが苦手な人にもオススメです。
次は昨夏リニューアルしたALC.7%。スッキリとしたおいしさはそのままに、レモン本来の味わいがクオリティアップしています。
おっ、こちらは味を下支えするボディが豊かで、とはいえアルコール臭さは皆無ですね。レモンの酸味はさすがのみずみずしさで、コク深さとともにキリッとしたニュアンスをより強く感じます。
そしてニューフェイスのALC.9%。ポイントは、クリアな飲み心地でありながら、レモンの華やかな香りと酸味をしっかりと感じられること。9%ならではの力強さもチェックします。
豊かなボディがありつつ、レモンの爽快な酸味で余韻はすっきり。ベースのウォッカ以外は基本的にレモンと強炭酸というシンプルな組み合わせながら、アルコール度数9%という強さのトゲを感じさせません。しっかりした飲みごたえと、クリアな飲みやすさの調和が見事です。
甘さがないぶん料理本来の味を引き立てる。だから合う!
「氷結無糖 レモン」を選ぶ際にALC .4%、7%、9%のどれにするかは、各自の求めるアルコールの強さや気分で決めればよいと思います。では、料理に合わせるならどれがいいのでしょうか。
甘くない=食事の味を邪魔しないというのはおおむね正解で、「氷結無糖 レモン」は基本的にどんな料理にも合います。それを前提のうえで、あえて「これがオススメ」という料理を、いくつか試したなかからピックアップしました。こちらもアルコールの低い4%から順に、合う理由とともに紹介していきます。
氷結無糖 レモン ALC.4%×パッタイ
“タイ風焼きそば”ともいわれるパッタイは、成城石井の人気定番麺料理となっているほどメジャーな一皿。多くのタイ料理は甘み、辛み、酸味に特徴があり、ナンプラーという魚醤(ぎょしょう)のくさみがおいしさでもありますが、そんなインパクト大の料理でも、「氷結無糖 レモン」なら抜群に合います。
油っこさはほどほどながら、味付けにインパクトがあるパッタイには、「氷結無糖 レモン」のなかでもレモン感がみずみずしく爽快な4%がいいと思います。ライトなすっきり感は、ナンプラーやガピのクセとも調和。もしパクチーがのっていても、おいしくマッチするはずです。
なお、スープの有無にかかわらず、麺料理やご飯ものと一緒に味わうなら、同じくライトボディな4%がいいでしょう。
氷結無糖 レモン ALC.7%×春巻
揚げ点心の代表格といえば春巻。一説には、昔の中国で立春の時季に新芽を出した野菜を具材として巻いたことから春巻と名付けたそう。
季節だけではなく、もちろん味としても「氷結無糖 レモン」にドンピシャ。カラッとパリッと揚がったほどよくオイリーな皮には、7%のキレと爽快感がよく合います。また、トロッと凝縮感のある濃厚な具材の味わいにも、シャープですっきりした「氷結無糖 レモン ALC.7%」がマッチ。
唐揚げ、カツレツ、フライドポテト、シーフードフライなど、世には様々な揚げ物がありますが、味が濃厚なタイプのフライには飲みごたえと爽快感が調和した7%が特に合うと思います。
氷結無糖 レモン ALC.9%×ガーリックシュリンプ
新作の9%にはガーリックシュリンプ。ニンニク、バター、オリーブオイルなどを使って香ばしく焼いたパンチのある味に、レモンの酸味を効かせるハワイ料理です。
オイリーで、なおかつニンニクがガツンと香るパンチの強い料理には、強めのアルコールで油っこさをすっきりさせつつ、レモンの爽快感で口内をウォッシュアウトさせる9%がオススメ。
口にジャンクな味が残っていると重く感じますが、「氷結無糖 レモン ALC.9%」はしっかりリセットするので、次のひと口もおいしく味わえるはず。濃厚な料理には9%を、ぜひお試しください。
今回の3品は味が濃いめの料理をセレクトしましたが、おばんざい、おでん、おにぎりのようなおしとやかな和食にも「氷結無糖 レモン」はマッチ。繰り返しますが、甘さがないぶん料理本来の味を引き立ててくれるのが、食事に合う大きな理由です。次の晩酌はぜひお好みの「氷結無糖 レモン」で乾杯を!