グルメ
2022/4/17 20:00

代替肉の次は「代替卵」がアツい!2foods×カゴメの「たまごじゃないオムライス」の味に驚かされた

食の最新市場であるプラントベースフード業界に、昨年衝撃的なデビューを果たしたスタートアップの「2foods」。取り組みは以前紹介しましたが、またトガッた新商品を発売して大きな話題となっています。それが、カゴメとのタッグによる「Ever Egg(エバーエッグ)」。

 

↑「エバーエッグ」は4月20日まで、応援購入サイト「マクアケ」で冷凍の「2foods プラントベースオムライス」として数量限定先行発売されています(1セット4食分5940円~/送料税込。早割あり)

 

「エバーエッグ」は植物性素材100%でありながら、リアルな卵のような味や食感を表現しているのが特徴。開発背景や今後の展開を紹介するとともに、お取り寄せ&店舗での実食レポートで味の特徴などもお伝えします。

 

プラントベースで常套の「大豆」を使わなかった理由

発売前に行われた発表会では、2foodsを手掛けるTWOとカゴメによるプレゼンのなかで開発秘話などが語られました。共同開発の第1弾商品に選ばれたのがオムライス。世代を超えて愛されるメニューであるか、驚きがあるか、2foodsが掲げる“ヘルシージャンクフード”を実現できるか、などを模索するなかでオムライスに決めたとか。

 

↑目指した味は、洋食店で提供されるようなふわとろ卵のオムライス。1食あたり120g分以上の野菜を使い、コレステロールフリーなどヘルシーさも両立しています

 

最も苦労したことのひとつが、ふわとろの食感。プラントベースエッグの多くは大豆を主成分に使っていますが、それでは求めるふわとろ感を実現できなかったとか。湯葉など様々な原料の組み合わせを試したものの、ボソボソ食感と大豆独特のにおいが拭いきれなかったなか、100パターン以上を試作して行き着いたのがニンジンと白インゲン豆。独自で「野菜半熟化製法」を開発し、理想のふわとろ食感に。

 

そして、チキンライスやデミグラスソースなども苦心の末に作り上げて完成したのが、第1弾商品のプラントベースオムライスなのです。

 

↑「エバーエッグ」以外の食材も、すべてプラントベース。デミグラスソースは、フライドオニオンを使うことで煮込んだ牛肉のうまみを再現しています

 

プラントベースオムライスはどんな味?

気になるのは、やはり味わい。そこで、「マクアケ」で先行発売されているセットの一部を調理してみることに。付属の資料には「調理時間10分以内で、誰でも綺麗に盛り付けができます。」とあり、詳しいレシピも載っていました。

 

↑温めはレンジでも湯せんでもOK。トマトケチャップは温めず、流水か冷蔵庫で解凍します

 

レンジは袋ごとにそれぞれ解凍時間が異なるので、まとめて解凍できる湯せんでトライ。「エバーエッグ」、プラントベースチキンライス、プラントベースデミグラスソースを沸騰したお湯に入れ、5分温めたら盛り付けて完成です。

 

↑本物の卵の場合は加熱によって固まっていきますが、「エバーエッグ」は植物性素材100%なので固まらず、ベストなふわとろ状態のまま味わえるのです

 

↑プラントベースチキンライスはミニボウルなどで形どってから盛り付けると、よりシズル感がアップ

 

「エバーエッグ」とソースはともに量がたっぷりで、初めてでもうまく盛り付けできました。なんとかお手本と近い感じに仕上がったと思います。

 

↑ご覧の通り。ちなみにパセリは別途で用意してかけたものです

 

そしてひと口。第一印象は、プラントベースだと言われなければ気付かないレベルの本格感。特に「エバーエッグ」のテクスチャーは見事で、素人が作ると失敗しがちなふわとろ感が、プロクオリティに表現されています。

 

↑プラントベースチキンライスはハリのある食感で、トロッとした「エバーエッグ」とのメリハリをいっそう感じられます。ソースは苦みが控えめの熟成感で、コクとうまみがしっかり

 

ライスには大豆ミートとスイートコーンもブレンド。パラッとした食感に、鶏ムネ肉を思わせる大豆ミートの軽やかな肉感が好アクセントに。ただ、もうちょっとサイズが大きいほうがよりチキンライスらしくなるかなと感じました。一方で、コーンの甘みはなかなかインパクトがあります。

 

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