世の中には原材料の希少性などから様々な限定商品がありますが、今回紹介したいのは“発売日限定”というちょっと変わったタイプ。「茅乃舎だし」などの和風調味料で知られる、福岡の老舗・久原本家の新商品「あごのほぐしオイル漬け」です。
本稿では同商品の購入方法や味の特徴、アレンジ法などを、実食レビューを通じて紹介します。
しなやかで凛としたあごのうまみが実に上品
「あごのほぐしオイル漬け」は2022年6月15日にデビューし、毎月15日限定発売というレア商品。これは、10月15日が「九州あご文化の日」であり、久原本家では毎月15日を「茅乃舎のあごの日」としているから。購入機会はひと月に1回のみ、年に12日ぶんしかチャンスがないという希少性が、購買意欲をかきたてます。
購入できるのは各店舗と通信販売(電話・WEB)のみ。筆者は公式の通販サイトからゲットしました。
ちなみに「あご」というのはトビウオのことで、九州ではかなりポピュラーなだしの素材です。本商品ではこのあごをほぐして自慢の「茅乃舎だし」で味付け、クセのない米油に漬け込み商品化しています。
まずはそのまま味わってみました。食感として近いのは鮪や鰹のオイル漬け缶詰ですが、あごはそれらの魚とは違った力強さや香ばしさを感じます。また、だしで味付けされているのでまろやかなうまみが抜群。しかも、それはあの「茅乃舎だし」。上品な風味が凝縮されていて、全体的にワンランク上のおいしさとなっています。
例えるなら、洗練された豚骨魚介ラーメンのおいしさを醸し出すだしの華やかさ。濃厚な豚骨スープに負けない、しなやかで凛とした魚介のうまみを、「あごのほぐしオイル漬け」からも感じることができます。
白米、パン、麺との組み合わせも幅広くマッチ
メーカーのプレスリリースには「ごはんやパン、またはパスタにあえて、和洋問わず様々なお料理にお使いいただけます。」とのことで、いくつか試してみました。まずはごはんのお供としてチェック。
白米との組み合わせは、米油と「茅乃舎だし」により、ふくよかでまろやかな味に仕上げられていることをより実感。ご飯との一体感が素晴らしく、あごやだしのおいしさもしっかり堪能できます。
お次はスライスしたバゲットにのせて、カナッペ風にアレンジ。公式サイトではディルやレモンを添えていましたが、筆者は和風狙いでシンプルにカイワレ大根を。
洋風のフィッシュカナッペならオイルサーディンやアンチョビ(いわし)かもしれませんが、「あごのほぐしオイル漬け」にはイワシのシャープさやビター感がない一方、だしの効果でうまみがボリューミー。すっきりとしたビールや、日本ワインの白、ジャパニーズウイスキーハイボール、スパークリング日本酒などがよく合うと思います。
最後は麺。パスタでもいいですが、筆者は1~2分で茹でられて手軽なつまみにも最適な、そうめんをチョイスしました。茹で上がったら冷水でしめ、オイルを多めに使ってよく混ぜることがポイントです。
そうめんアレンジでも、調味に使われている「茅乃舎だし」のうまみが底力を発揮。これが一般的なツナ缶で仕上げた場合、やや単調な味のそうめんになりがちでしょう。その点「あごのほぐしオイル漬け」はうまみが下支えしているので、味の満足感が豊かです。
ブランド力があるのでプレゼントにも
今回様々なアレンジで味わいましたが、ほかにも豆腐にのせたり、ピザの具にしたりと多彩に活用できると思います。
商品のポイントとしては、毎月15日だけの限定ながら、日にちさえしっかりおさえておけば、入手はできるということ。「茅乃舎だし」の久原本家というブランドも信頼感があるので、プレゼントにもよさそうです。オイルサーディンやツナ缶、サバ缶とはまた違う、だしのうまみが効いたワンランク上のオイル漬け、ぜひ試してみてください!
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