グルメ
2023/7/25 19:30

ラベルなしでも勝算あり? 「アサヒ十六茶シンプルecoラベル」が店頭で目立つには

アサヒ飲料は、発売30周年を迎えた「アサヒ 十六茶」から、「アサヒ 十六茶 シンプル ecoラベル PET660ml」を発売することを発表した。CO2削減を目的にラベルをタックシール化した本商品は、通常ラベルの商品に比べてCO2排出量を約46%削減するという。7月18日から全国セブン-イレブン(※)限定で発売される。

※店舗によっては取扱がない場合あり

 

ラベルレス商品市場は5年で約15倍に拡大

↑「アサヒ 十六茶」シリーズのボトルデザイン

 

アサヒ飲料では、CO2排出量削減への取り組みとして、2018年から業界に先駆けて、ラベルレス商品の発売を開始。「十六茶」「『カルピス』由来の乳酸菌化学シリーズ」「ウィルキンソン タンサン」「おいしい水」と、4カテゴリー20商品にまで拡大してきた。

 

その結果、2020年には市場が定着。2022年には、ラベルレス商品の年間販売数量が前年比149%の690万箱を達成した。2023年は800万箱を目指しており、1月~6月の販売数量は前期比124%の397万箱に達している。同社によると、環境意識の増加によりラベルレス商品の出荷は右肩上がりで、競合他社の参入も相まって市場は5年で約15倍にも拡大しているという。

 

環境への取り組みとして、同社はこれまでに一部商品のタックシールを外した “完全ラベルレス化” を実現。これは、法律で定められた原材料名などの必要表記を外装箱に記載することで販売可能となったものだ。ただし、ケース単位での販売に限定されてしまい、ユーザーは外出先のコンビニなどで気軽に購入することが出来ないという課題があった。

 

この課題解消のために、同社が2021年4月に発売したのが、必要表示を小さなシールに集約してペットボトルの胴部に貼った「おいしい水」ブランドの「シンプル eco ラベル」。単品販売可能なラベルレス商品として、ユーザーからは「シンプルでスタイリッシュ」「シュリンクフィルムより高級感がある」など好評を得ている。

↑単品販売に先駆けて、2018年には「Amazon.co.jp」専用商品として、「アサヒ おいしい水 天然水 ラベルレスボトル」(PET600ml/PET1.9L)を発売した

 

同社のマーケティング部 マーケティング二部 お茶・水グループの鈴木慈主任は「シンプル eco ラベルの『おいしい水』は、エコなだけでなくスタイリッシュな見た目が高評価で、2023年も前年比200%超を達成しています」と語った。

↑アサヒ飲料 マーケティング部 マーケティング二部 お茶・水グループ 鈴木慈主任

 

30周年の「十六茶」でさらなる認知拡大を狙う

このラベルレス商品の拡大を図るために、2023年に発売30周年を迎える「アサヒ 十六茶」でも同仕様のシンプルecoラベルを採用。「アサヒ 十六茶 シンプル eco ラベル PET 660ml」として、7月18日から全国セブン-イレブン限定で発売開始となった。同商品は、従来のラベル商品と比べて1本あたりのCO2排出量を約46%削減し、年間では約14tもの削減が見込まれている。

↑通常品「アサヒ 十六茶」(左)、同「シンプル eco ラベル」(右)

 

そのうえで、エコ性以外の価値としてデザイン性の向上にも軸足を置いて開発を進めてきたという。売り場での視認性や美粧性については多くの課題があったが、さまざまな検討を重ねた結果、「十六茶」のトーン&マナーが「白」であったことを踏まえて、総合的に判断をしたそう。同社のマーケティング部 マーケティング二部 お茶・水グループの星野浩孝グループリーダーは「シンプルecoラベルは、特にZ世代から多くの支持を得ています」と、評価について述べた。

 

「通常品を売った方がメーカーとしては楽なのでは? という声もあります。しかし、『十六茶』は発売当初から “人にも環境にもやさしい” ブランドへ進化を続けてきました。また、環境への取り組みは社会の要請でもあると思いますので、セブン-イレブンさんでラベルレス商品が購入できることを、しっかりと情報発信していきたいです」(星野グループリーダー)

↑アサヒ飲料 マーケティング部 マーケティング二部 お茶・水グループ 星野浩孝グループリーダー

 

今後の商品展開については、売り場での “目立ち度” に大きな課題があるとし、コンビニ店頭においてはプライスカードで商品名、容量、価格が必ず添付されることを利用して、ラベルレスのデメリットをカバーしていきたい、とした。