グルメ
2015/10/30 16:50

高速道No.1の美食コンペ「SA・PAメニューコンテスト全国大会」予選で名店がガチンコ対決!

高速道路No.1グルメを懸けたコンテストが開催される

ハイウェイドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)のご当地グルメ。なじみ深いのは屋台で売られているワンハンド系や、フードコートでいただける丼ものなどの手軽な料理だと思います。ですが、レストランでゆっくり味わえるメニューにこそ、その地ならではのおいしさが凝縮されていることをご存じでしょうか!

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なぜなら、実はNEXCO中日本では毎年コンテストが開催され、各店の料理人によるご当地メニュー対決が行われているからです。しかも今年は対象エリアが大きく拡大し、年末には初の全国大会が開催決定。158品のなかからNo.1が決定します。この「SA・PAメニューコンテスト全国大会」は12月22日なのですが、それに先立った中日本の予選会に行ってきましたので、その模様をお届けしたいと思います。

 

白熱の予選内容を一部紹介!

NEXCO中日本エリアは、東京~東海~北陸と広範囲。各地区から35品が参加し、そこから選ばれた12品が予選会に出品されました。しかし、全国大会に出場できるのは4品のみ。かなりの狭き門です。会場にはおいしい香りが漂っていましたが、同時にピリっとした緊張感も充満。SAの関係者をはじめ、食の専門家や報道陣などが見守るなか、試食審査の火蓋が切って落とされました。

 

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↑予選会場となったのは武蔵野調理師専門学校。各地から12のレストランが集まりました

 

審査の基準は5つ。「おいしさ、料理としてのバランス」、「彩り、盛り付け、器のこだわり」、「コストパフォーマンス」、「地元食材のこだわり、ご当地感の演出、開発ストーリー」、「独創的なアイデア、工夫」とのこと。味や盛り付けはもちろん、使う食材や地域性、さらに物語性やサプライズ的要素も重要というハードルの高さです。試食と同時に各店代表がプレゼンでメニュー詳細を解説し、アピールの後には審査員も感想を述べました。いくつかのワンシーンを簡単に紹介したいと思います。

 

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↑厨房の料理人は配膳の準備で大忙し。緊張感がビシビシと伝わってきます

 

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↑審査員長は中日本エクシス(株)の勝美雄次代表取締役。そのほか料理研究家の藤井恵さんや、フードジャーナリストの中村壽美子さんなど、5人の審査員が総評にあたりました

 

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↑滋賀県・EXPASA多賀(下り)による、「近江牛と琵琶鱒の旅路」のプレゼン。使用した食材や調理法、器、エピソードなどを短時間で解説していました

 

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↑料理研究家の藤井恵さん。「味は全部おいしいので、組み合わせや食べさせ方が決め手になるでしょう」と、ハイレベルな料理への驚きも

 

審査後の試食会で

12品のプレゼンと試食審査が終わった後は、緊張の審査発表です。とはいえ審査結果の集計などに多少の時間がかかるため、このアイドルタイムに審査を抜きにした全体での試食会が行われました!

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審査会場では遠目から見るだけ、聞くだけだったノミネート料理の数々を食べられるとはなんとも幸せ。そのなかから個人的に「特にこれはウマい!」と感激したものを中心に、いくつかを紹介しましょう!

 

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↑神奈川県・EXPASA海老名(上り)の「3種ヌードル食べ比べセット(1980円)」。「豆腐坦々麺」、「辣香坦々麺」、「トマトづくしの冷し麺」の3種のヌードルに、地元海老名の季節野菜のサラダがセットに。ここは料理対決番組『アイアンシェフ』で活躍した、脇屋友詞氏が手がけるお店としても注目です

 

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↑静岡県・NEOPASA駿河湾沼津SA(上り)の「富士の恵み~海と山の贈り物~(1980円)」。静岡産美味鶏のコンフィや裾野産のビーツを使用したムースなど6種の前菜に、富士宮産のヨークシャー豚を使用した炊き込みご飯をメインにした、素材の味を活かしつつ色々な味が楽しめる逸品です

 

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↑石川県・尼御前SA(上り)の「海の御膳、青の三味、伊仏の風(2400円)」。青の三味(ゆず、大葉、パセリ)を3つの料理にバランスよく取り入れ、すべての料理に海の幸を使用したヘルシーメニューです。なお、デザートには地元の加賀棒茶で作ったクレーム・ド・ブリュレが添えられます

 

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↑山梨県・談合坂SA(上り)の「fu-rin-ka-zan(1980円)」。武田信玄の軍旗「風林火山」と家紋「武田菱」をコンセプトに、甲斐サーモンやほうとうなどの郷土料理を洋風アレンジしています。また、上野原市の新健康食・南米原産キヌアとせいだ(じゃがいも)など、現代的な地物を融合させているのもポイント

 

全国大会に駒を進める中日本エリアのグランプリはこの4品!

そしていよいよ表彰式へ。サラっと発表しますが、静岡県・足柄SA(上り)の「東海道御厨三国 ~富士から奏でる伝統と祝膳~」、長野県・梓川SA(上り)の「野麦峠 ~すんきとうじ蕎麦~」、静岡県・牧之原SA(下り)の「『おごっつォ!』 まきのはら 茶づけ」、富山県・有磯海SA(下り)の「越中とやま 食の玉手箱 ”旅のしおりに想いを込めて”」の4メニューが栄冠に輝きました!

 

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↑静岡県・牧之原SA(下り)の「『おごっつォ!』まきのはら茶づけ(1980円)」。選び抜いた旬の食材を土鍋炊きのお焦げご飯に乗せ、うまみ豊富な牧之原茶と、焼津産の本枯節とフグの合わせダシを好みでかけて味わう逸品。酒後の飯的なお茶づけ感を超えた、新感覚のおごっつォ(ご馳走)に仕上がっています

 

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↑長野県・梓川SA(上り)の「野麦峠 ~すんきとうじ蕎麦~(1620円)」。松本市・奈川の郷土料理「とうじ蕎麦」と、木曽地方で健康食品として食される「すんき漬け」が邂逅。自家製そばを、キノコや野菜がたっぷり入った信州黄金シャモの出汁に浸して食べれば感動間違いなし。さらに〆には雑炊も楽しめます

 

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↑富山県・有磯海SA(下り)の「越中とやま 食の玉手箱”旅のしおりに想いを込めて”(3200円)」。メインは国産サーロインのロティと黒部名水ポークの煮込みとなり、さらに濃厚な白子と味わう鱈のブランダードや、ブリ、甘海老等のカルパッチョなど彩りも鮮やか。ラストは紅ズワイガニの蟹御飯と味噌汁でほっこりと締めくくるという、贅沢なコースです

 

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↑静岡県・EXPASA足柄SA(上り)の「東海道御厨三国~富士から奏でる伝統と祝膳~(3000円)」。東海道五十三次が栄えた当時の保存食をベースに、御殿場の伝統の祝い料理「箱寿司」や、熟成にこだわって調理した箱根西麓牛の「味噌焼き」、「昆布〆たたき」、「熟成醤油のトロトロ煮」が現代風にアレンジされています

 

 

審査員からの今回の総評として、食生活ジャーナリストの加藤貞仁さんは「どの料理も全国大会で入賞できるレベルだと思う」としながらも、「全国大会の12月末にはいまと旬の食材も変わる。果たして今日と同じレベルのものを出せるのか?」といった指摘もありました。

 

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いずれにせよ、この中日本エリアのコンテストは8回目でしたが「回を追うごとにレベルが上がっている」という声が高く、それだけおいしさもトップクラスなはず。今回のメニューはすべて各SAで提供されているので、旅行などで立ち寄る際にチェックしてはいかがでしょうか! 特にグランプリの4品はぜひ食べてみてください。