大ブレイク中のメキシカンの新星が川越に!
2015年のグルメトレンドとして、最も印象的だったジャンルのひとつが”メキシカン”。4月21日のオープン初日、渋谷に200人以上の大行列を作ったといわれる「タコベル」をはじめ、4月29日にラフォーレ原宿にオープンした「グズマン イー ゴメズ」、10月3日にカスケード原宿にオープンした「ラスドスカラス」など、枚挙に暇はありません!
これらトレンドグルメの発信地といえば上記の通り、原宿~渋谷エリアが筆頭。そこから都内を中心にじわじわ広がっていくというのがよくある傾向なのですが、なんと埼玉の川越にも先達に負けないガチで凄いメキシカンダイニングが誕生しました。11月2日オープンの「カリフォルニアキッチン ダブリュー」です。埼玉県出身者の筆者としてはなんとも嬉しいニュース! ということで早速レポートさせていただきましょう。
場所は、本川越駅から徒歩3分。新設のスタイリッシュなビルの2階にあります。
名物は目の前で作られるアボカドディップ
店名こそ「カリフォルニア~」ですが、メイン料理はメキシカン。カリフォルニアのレストランをイメージさせるお洒落な雰囲気のなかで、カリフォルニアとメキシカンのフュージョン料理を食べられるのが同店というワケなのです。
エントランス。木目やグリーンなど、ナチュラルなニュアンスを残しつつモダンに仕上げられたデザインはまさにカリフォルニア。
では、看板メニューから紹介しましょう。それこそが「テーブルサイド・グアカモーレ(1200円)」。メキシコの伝統的な石臼「モルカヘテ」を使ってスタッフが目の前で作り上げるアボカドディップです。
もちろんナチョスもセット。一般的なメキシカン専門店の1.5倍ほど多くアボカドを使っているらしく、ボリュームもたっぷりです。
味は塩ベースで、ガーリック、マヨネーズ、トマト、玉ネギ、コリアンダー、ハラペーニョなどを目の前で加えながらミックス。ライムがふんだんに使われるのも特徴で、そのためクリーミーながら後味がさっぱりとしていて、フレッシュ感も保たれます。
メニュー名に「テーブルサイド~」とあるように、アボカドをくり抜くところから目の前で作ってもらえるのがうれしい! 新鮮さやライヴ感も抜群です。
美しい盛り付け&洗練された味わいの激旨メキシカンがズラリ
そのほか、洗練されたメキシカン料理の数々を紹介していきましょう。おそらく“辛そう”、“油っこそう”、“大味でジャンクそう”などと思われがちなメキシカンのイメージを見た目からも払拭してくれるはずです。
「スパイシーハラペーニョポップコーン(500円)」。ハラペーニョは辛すぎないのが特徴で、フライの香ばしさと後から来る爽やかなピリ辛感が絶妙です。
「ビーフ・ファヒータス(1580円)」。ファヒータスとは肉を野菜などと炒めた料理のことで、同店にはチキン、シーフードなど5種類のファヒータスがあります
ファヒータスにはセットでトルティーヤというソフトな生地が付いてきます。これに巻いて食べるのが本場流。柔らかい牛リブロースとシャキシャキの野菜がおいしい!
「シーフード・ジャンバラヤ(1380円)」。ムール貝や海老などがのり、鉄板でサーブされるその様はまるでパエリアのよう。ヴィジュアルがお洒落なのはご覧の通りで、米がカリっとおこげになったような食感がスパイシーな味と相まって激ウマです。
インパクト大の驚きはドリンクやスイーツにもあり!
食事系メニューはもちろん、ドリンクやスイーツにもおいしくて楽しい要素が満載。まず、メキシコのお酒といえば「コロナ・エキストラ」ビールや、テキーラを想像されると思いますが、同店の場合は一風変わったメニューがあります。またスイーツにも注目の逸品があるので紹介していきましょう。都内で行列ができるカフェにも負けないインパクトに、驚くこと間違いなしですよ!
「スタンダード・コロニータ(1000円)」。テキーラを使う代表的なカクテル「マルガリータ」をシャリシャリのフローズンにして、コロナのミニボトルを刺さるように注いだもの。ライムの清涼感がコロナとマッチして、きわめてシャープなおいしさです。
両方ともモヒート(800円)ですが、左は一風変わった「ダークラムモヒート」。大量のミントとライムが入っており、ダークラムの深いコクはありながら爽快な後味が特徴です
「シーズナル・フレンチトースト(1000円)」。群馬のパン屋に特注した大きい真四角のパンを使い、液体をゆっくりヒタヒタに染み込ませた後、焦げないよう丁寧に焼き上げた逸品。外はカリカリで中はふわっふわ。フードアナリストとしていくつもの名店のフレンチトーストを食べてきた筆者ですが、これはメキシカンダイニングで提供される枠を超えた衝撃的なおいしさでした。
結論、川越の主要駅を利用する人はマストで行くべし
なお、カリフォルニアとメキシコは、そもそも州がメキシコに隣接していて蜜月な関係。たとえばシーザーサラダはカリフォルニア料理の代表と思われがちですが、本当はメキシコ生まれです。また、昨今の来日グルメブームは主にアメリカからやってくるわけですが、実はいま「TEX-MEX」と呼ばれるメキシコ風アメリカ料理が脚光を浴びており、その影響が昨今の東京メキシカンブームにつながっているといえるでしょう。
店の中央はキッチン。活気が伝わるオープンスタイルになっていて、ここからダイレクトに美食の数々が届けられます。
川越という街は「小江戸」と呼ばれ、埼玉のなかでも人気の観光地で名物グルメもたくさん。ですが同店からは、”川越に来る人だけでなく、川越に住んでいる人にこそ楽しんでもらいたい”という想いをひしひしと感じました。
席数は全60と広々。キッチンを挟んで、ゲストゾーンは雰囲気の異なる2つのフロアに分かれています。こちらはサンディエゴのロングビーチのような海に近い都市部のカフェをイメージした空間。
カフェエリアの反対側のゾーン。こちらはハリウッドのモダンなダイニングをイメージしていて、ゆったりくつろげること間違いなし。
いい意味で川越らしい郷土感はなく、オフィスや自宅の近くにあったら自慢したくなるようなお洒落な店。使い勝手や居心地のよさがあふれていて、デートや休日ランチはもちろん、会社帰りの飲み会やパーティなど、さまざまなシーンで使えると思います。アクセスも至便なので、川越の主要な駅を利用する人はぜひ行ってみてください!
(SHOP DATA)
CALIFORNIA KITCHEN W(カリフォルニアキッチン ダブリュー)
西武新宿線本川越駅徒歩3分
埼玉県川越市新富町1‐3‐5 Actreeビル2F
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)
電話番号:049-223-9108
定休日:不定休
http://w-cakitchen.com/