昨年秋、ファーウェイによる世界初の三つ折りスマートフォン「Mate XT」が中国国内だけで限定発売されました。この世界が注目したデバイスが、中国国外でも販売されることになりました。

ただしお手ごろ価格ではなく、価格は3499ユーロ(約55万円)とのことです。中国での約40万円もの価格も驚かれましたが、それ以上となります。
Mate XTは2か所で折り曲げられるディスプレイを搭載しており、閉じた状態では6.4インチ、開いた状態では10.2インチのタブレットサイズ。そして一部だけ開くと7.9インチの画面になるという、3つの異なる画面スタイルを利用できます。
そして開いた状態は、最も薄い部分では3.6mmで、「世界最薄」の折りたたみスマホと宣伝されているOppo Find N5よりも薄くなっています。さらに閉じた状態では12.8mmとなり、二つ折りのGalaxy Z Fold6(12.1mm)と比べて少し厚い程度です。
そのバッテリー容量は5600mAhで1日持つだけの余裕があり、背面には50MPのメインカメラと12MPの超広角カメラ、12MPの望遠カメラを搭載しています。他のファーウェイ製スマホと同じく、AndroidベースのEMUIを採用しているものの、標準ではGoogle Playストアのアプリを利用できません。
ユーロ価格が発表されましたが、実際に発売が決まっているのはマレーシア、インドネシア、フィリピン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、メキシコだけです。さらに多くの市場での発売は「期待されている」状況とのこと。
英ファーウェイの広報は「当分の間、英国や米国では発売されません」と認めています。発売される地域での構成はRAM 16GB、ストレージ1TBのみと伝えられています。
誰もが買える価格とはいかないものの、ガジェット好きにはたまらない本製品。日本では上記のGoogle Playストア問題などもあり、長らくファーウェイ製スマートフォンが販売されていない状況ですが、復活する日は来るのでしょうか。
Source:The Verge