アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」への非侵襲型の血糖モニタリング機能は、「実現までまだ何年もかかる」と、ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報告しています。

現在市販されている血糖値計測器の多くは、皮膚を針で刺す必要があります。しかしアップルは光吸収分光法とレーザー技術を活用し、皮膚を傷つけずに血糖濃度を測定する方法を開発中だと報じられているのです。アップルは「シリコンフォトニクスチップ」を開発しており、皮膚の下にレーザー光を照射することで、血糖値を測定する技術を模索しています。
アップルによる非侵襲型の血糖値モニタリング技術は、共同創業者のスティーブ・ジョブズの時代に構想されたものです。Apple Watchのセンサーによってユーザーが「糖尿病予備軍」であるかを判断し、早期対策を促すことを目指しています。
報道によれば、アップルは非侵襲型の血糖値モニタリング技術を15年以上にわたって開発してきたものの、消費者向け製品としての搭載にはまだ時間がかかるとのこと。アップルは糖尿病予防に特化したヘルスケアアプリのテストも行っていますが、このアプリは一般向けには提供されない可能性もあります。
ガーマン記者はその他にも、アップルがAI(人工知能)を活用した「健康コーチング」機能を検討しているとも報じました。この機能は個人に最適な健康アドバイスやライフスタイル改善の提案を行うもので、将来は「Apple Health+」の一部として提供される可能性があるようです。
多くの人が期待している、Apple Watchへの血糖値モニタリング機能の搭載。しかしその実現は、なかなか難しそうです。
Source: MacRumors