Googleのお手ごろな価格スマートフォン「Pixel 9a」は、米国で4月10日に発売されます。その発売に先駆けて分解動画が公開され、新たな放熱システムなどが明らかになりました。

テック系YouTubeチャンネル「PBKreviews」は、Pixel 9aのObsidian(黒系)モデルを分解する様子を紹介しています。分解は、まずSIMトレイの取り外しからスタート。続いてヘアドライヤーを使って背面プレートの接着剤を柔らかくし、取り外すことで内部構造を確認しています。
さらに、16本のT4ネジを取り外し、メイン基板のカバーを開けると、下にはLEDフラッシュやNFC、ワイヤレス充電用コイルが搭載されていることが確認できます。それらの上にはグラファイトフィルムが貼られており、熱を効率よく伝える役割を担っていることも分かります。
内蔵バッテリーは5100mAhの容量を備えており、取り外し用のプルタブも付属している様子。ただし接着剤でしっかり固定されているため、実際に取り外すにはイソプロピルアルコールを使用して粘着力を弱める必要があるようです。
また、バッテリーの下には銅製のベイパーチャンバーを搭載。これは高性能な冷却システムで、これまでPixel 9 Pro以上のモデルにしか採用されていなかったものです。Pixel 9の標準モデルには搭載されておらず、発熱問題が懸念されていただけに、Pixel 9aにこの冷却機構が搭載されたのはうれしいポイントと言えるでしょう。
メイン基板上には、広角(メイン)、超広角、および前面カメラが搭載されています。過去のPixel aシリーズと同様、フラッグシップ機に搭載される3つのマイクに対して、Pixel 9aは2つしかマイクを備えていません。USB-Cポートなどはメイン基板にハンダ付けされており、修理のしやすさという点ではやや不利な仕様です。
修理しやすさスコアは10点満点中7.5点との評価でした。とはいえ、冷却システムが強化されたことで、負荷の高いアプリも長時間快適に使用できそうです。
Source:PBKreviews(YouTube)
via:9to5Google