デジタル
スマートフォン
2025/4/28 18:30

EU新規制でスマホのバッテリーが超進化しそう!

2025年6月から、EU域内で販売されるスマートフォンやタブレットには「European Product Registry for Energy Labels(EPREL:欧州製品エネルギーラベル登録)」ラベルの添付が義務づけられます。このラベルを取得するためには、メーカーが新たな厳しい条件を満たす必要があり、その中にはバッテリーの仕様も含まれています。

↑M21Perfect/Adobe Stockより。ユーザーとしては嬉しい改善になりそうです。

 

これにより、サムスン製を含むスマートフォンに搭載されるバッテリー技術が改善される可能性が浮上しています。

 

EPRELラベルは、コードレス固定電話、フィーチャーフォン、スマートフォン、タブレット(画面サイズ7〜17.4インチ)に適用されます。各メーカーがこの基準をクリアするためには、以下のような対応が求められます。

 

  • バッテリー寿命:800回の充電サイクル後でも、元の容量の80%以上を維持する必要がある。
  • 耐久性:偶然の落下に耐える構造であり、さらに塵や水に対する保護性能を備えていること
  • 修理アクセス:専門の修理業者や技術者は、必要なファームウェアやソフトウェアに差別なくアクセスできる
  • 修理可能性:メーカーは、重要な交換部品を5〜10営業日以内に提供し、製品のEU販売終了後も7年間は提供を継続する必要がある
  • ソフトウェアサポート:OSアップデートなどのサポートは、EU地域での販売終了日から少なくとも5年間提供する

 

サムスンはすでに、このEUの新要件に沿った長期ソフトウェアサポートを提供する方針を表明しており、低価格スマートフォンでも最大6回のAndroidメジャーアップデートを行う予定です。

 

ただし、「800回の充電サイクル後に80%以上の容量を保つ」というバッテリー寿命要件を満たすには、バッテリーの技術革新が不可欠でしょう。

 

また、その他の規制に対応するには、落下や水濡れに強くなることや、より修理しやすい設計が求められるため、ハードウェア全体の耐久性や保守性の向上も進むと考えられます。

 

今後のサムスン製スマートフォンではこうした要件を満たすため、バッテリーの耐久性が大幅に向上し、経年劣化が抑えられ、ユーザーが末永く使える設計が期待できそうです。

 

Source:European Comission
via:Sammobile