AR(拡張現実)企業のXREALは、Google I/O 2025において、Googleおよびクアルコムと戦略的パートナーシップを結び、その一環として次世代スマートグラス製品「Project Aura」を発表しました。

このデバイスは、Android XRプラットフォームとクアルコムのSnapdragon XRチップを搭載しており、Google PlayストアのアプリやGemini AIアシスタントを利用することができます。
Project Auraは、Android XRとして初めて「光学シースルー(OST)型」を採用したXRデバイス。サングラスのような透明レンズ越しに現実世界を見ながら、通知やナビゲーションなどの情報を重ねて表示することができます。視野角は70度と広く、従来のスマートグラスよりも高い没入感を実現しています。
また、前面には三つのカメラを搭載しており、空間認識や6DoF(3次元空間における6軸動作)のトラッキング、写真や動画の撮影が可能。マイクやスピーカーも内蔵されており、ハンズフリーで操作や情報取得が行えます。
本体は軽量かつスリムに設計されていますが、使用するにはスマートフォンなどとの有線接続が必要。この構成により、本体のバッテリーや処理能力への負担を抑えながら、長時間の利用を実現しています。広い視野角とGeminiとの連携により、直感的で没入感のあるウェアラブル体験が可能となります。
Gemini AIと連携することで、音声操作やリアルタイム翻訳、通知の表示、地図情報の重ね合わせなど、AIによるサポートが受けられます。
さらに、Gentle MonsterやWarby Parkerといった有名アイウェアブランドとの提携により、デザイン性にも力を入れています。
今後の展開については、6月に開催される国際カンファレンス「Augmented World Expo(AWE)」でさらなる詳細が発表される予定です。まずは開発者向けに提供され、一般向けの発売は2025年後半から2026年初頭にかけて見込まれています。
なお、Googleはすでにサムスンと提携してXRヘッドセット「Project Moohan」を発表していますが、AuraもMoohanも価格は未定。コストを抑えて、広く普及しやすい価格帯になると期待したいところです。
Source: PR Newswire
via: Android Central, The Verge