iPhoneからAndroidスマートフォンへ乗り換える際、面倒な作業の一つがeSIMの移行。しかし、この作業をワイヤレスで簡単に行えるようにする新機能が準備中のようです。Googleの最新ベータ版(Android 16 QPR1)のコード解析から明らかになりました。

この情報は、Android OSに詳しいMishaal Rahman氏が報告しています。現在のAndroidデバイス同士では、Googleの「SIMマネージャー」を利用してeSIMの転送ができますが、今回の新たな文字列では、iPhoneからAndroidへのeSIM転送に対応する機能が追加されることが示されています。
具体的には、iOSの「iPhoneを転送またはリセット」メニューに、「Androidに転送」という新しいオプションが加わる見込み。また、ワイヤレス転送を行うには、移行元のデバイスがiOS 19を実行している必要があるとも記載されています。
この新機能の登場は、Appleが6月のWWDC(世界開発者会議)でiOS 19を発表すると見られているタイミングと一致。現在のGoogle SIMマネージャーでは、QRコードを使ってeSIMを移行しますが、iOSからの移行でも同様の方式が採用される可能性があります。
なお、AppleとGoogleがこのような機能で協力するのは極めて珍しいこと。そのため、通信キャリアからの要請が背景にあるとも考えられます。今のところ、GoogleがiPhoneへのeSIM転送機能を開発しているかどうかは確認されていませんが、両社が協力しているのであれば、今後その逆方向の転送が実現すると期待できそうです。
Source: Android Authority