サムスンが初めて手がけるAndroid XRヘッドセット「Project Moohan」は、2025年後半に発売される見通しです。Googleやクアルコムと連携して開発されており、Google I/Oでも一部が披露されました。

この製品にはクアルコム製チップが搭載されることが判明していますが、具体的な型番までは不明でした。しかし最近、ベンチマークアプリGeekbenchに情報が掲載されたことで、詳細な仕様が明らかになっています。
著名リーカーのAbhishek Yadav氏によると、Geekbenchデータベース内でモデル番号「SM-I610」とされるXRヘッドセットが確認されました。判明した主な仕様は次のとおりです。
プロセッサ: Qualcomm Snapdragon XR2+ Gen 2(6つの高性能CPUコア、Adreno 740 GPU搭載)
メモリ: 16GB RAM
OS: Android 14ベースのAndroid XR(本OSを搭載する初のデバイス)
ベンチマークスコア: Geekbench 6にてシングルコア990点、マルチコア2453点
CPU性能は最新スマートフォン向けチップと比べると控えめですが、GPU性能に優れており、XR用途に最適化されていると見られます。
なお、現在販売中の「Meta Quest 3」はSnapdragon XR2 Gen 2を搭載していますが、「XR2+ Gen 2」はその上位モデルで、CPUとGPUの性能がさらに向上しているとされています。
また、同製品はApple Vision Proを上回る高画質ディスプレイを搭載する可能性も指摘されています。価格はまだ発表されていませんが、なるべく多くのユーザーが手にしやすい価格帯になると期待したいところです。
Source: Abhishek Yadav (X)
via: Sammobile