デジタル
Apple
2025/6/28 20:00

「iPad Air」は買いか否か? モバイルライターが使い込んだら「お得感大」だったワケ

メインで使える高性能マシンに進化した「iPad Air」を、専門家が使い倒してリアルにレビューする。今読んでも遅くない、むしろ今だからこそ押さえておきたい情報をお届けする。

 

【私が試しました!】

モバイルライター・井上 晃

スマートフォンやタブレット、スマートウオッチを軸に新製品やサービスを取材。雑誌やウェブメディアに寄稿する。

 

 

これぞ“必要十分”! だが守備範囲は広し。Apple Intelligenceにも対応する実力派

Apple
iPad Air
9万8800円(11インチ/M3/Wi-Fi)~

最上位のiPad Proに次ぐバランスの良いモデルで、従来通り11インチと13インチモデルの2サイズを展開。カラバリは「スペースグレイ/ブルー/パープル/スターライト」の4種をラインナップする。別売の周辺機器は、「Apple Pencil Pro」や「Magic Keyboard」などを使用可能。

↑2024年モデルから追加された13インチモデルの選択肢は今世代でも継続。電子雑誌をはじめ、UI表示の広いクリエイティブツールの表示に最適だ。

 

1年弱でのマイナーチェンジだが、価格据え置きでお得感大

今季のタブレット市場で際だっているのは、3月12日にAppleがリリースしたiPad Air(M3)だろう。ネーミングの通り、搭載するチップセットを「M3(8コアCPU、9コアGPU)」へ刷新しての登場となった。

 

前世代のM2搭載モデルが昨年5月に発売されたばかりなので、実態としては1年弱での堅実なマイナーチェンジを遂げた製品である。にもかかわらず、最小構成の価格は9万8800円を維持しており、刷新のインパクトこそ小さいものの、久しぶりの買い替えを検討中のユーザーの目には魅力的に映るに違いない。特に、かつてのiPad Proユーザーが、価格高騰を理由に新製品に手を出しにくくなっている昨今、手頃かつ、必要十分な性能を備えた今回のAirは有力候補になるはずだ。

↑初代の11インチiPad Pro(写真右)と画面表示を比べてみても、色味や明るさに差は感じられなかった。グレードダウンでの買い替えも問題ない。

 

なお、周辺機器では、専用のMagic Keyboardがファンクションキーを備えた新デザインで提供されており、ノートPCライクな使用を想定した場合にもProとの体験差は少ない。

↑専用のMagic Keyboardは、ホワイトカラーで新たにファンクションキーを備えて展開。Pro用のモデルとの差はバックライトの有無などのみ。

 

↑4月に日本語対応を果たしたApple Intelligenceの「画像マジックワンド」でスケッチから画像を生成。ペンが使えるiPadとの相性は上々だ。

 

ただし、ディスプレイの最大輝度や、リフレッシュレート、スピーカーの音質、コネクタのデータ伝送速度などには、Proシリーズとの差分も残っている。プロフェッショナルとしてこだわる用途がある場合には、上位モデルとの比較検討を忘れてはならない。

↑※:Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生時間

 

【イチオシPOINT】ゲーム機としての可能性は予想以上に大きい

「M3の恩恵はユーザーには体感しづらいですが、ゲーミング時の描写性能は確実に強化されています。AAAタイトルのゲームタイトルが増えてきた昨今、iPad Airとコントローラーで白熱したプレイが可能。音質はiPad Proには及びませんが、イヤホンを使えば問題なし」(井上)

↑デスクに13インチモデルを置き、SwitchのProコントローラーを接続して「DEATH STRANDING」をプレイ。大迫力で楽しめた。

 

※「GetNavi」2025月6月号に掲載された記事を再編集したものです
※この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。