レノボは、インテル第7世代CPU「Kaby Lake」を搭載した国内向けの新型ThinkPadシリーズを2月10日から順次発売します。
ThinkPadといえば、世界的にファンが多いことでも知られるビジネスノートパソコンの人気シリーズ。今回発表されたのは、フラグシップモデルである「ThinkPad X1 Carbon」や「ThinkPad Yoga」「T470s」など、同シリーズを代表するモデルに最新のインテル第7世代CPUを搭載して刷新されたものになります。
また、各モデルにはLTEモジュール搭載をカスタマイズにて選択可能になり、モバイルルーターを使用しなくても、PC本体にSIMを挿入すれば、どこでもネット接続できるようになったことも、今回のモデルチェンジの大きな特徴のひとつです。
理想のX1 Carbonが満を持して登場!
今回発表されたラインナップのなかでも、特に注目を浴びたモデルが「ThinkPad X1 Carbon」です。
昨年発売された前モデルに比べて、大幅な改良を加えたことで、現行ユーザーからも「コレは欲しい」と呼び声の高いモデルとなりました。
X1 Carbonは、ThinkPadシリーズの中でもハイエンドに位置するモデル。軽量なカーボン素材のボディと14型ディスプレイを採用したことで、作業性と機動力を兼ね備えたモバイルノートパソコンです。
しかし、これまでのX1 Carbonは他社のモバイルパソコンに比べて、少々大柄なサイズがネックでした。今回発表された2017年モデルは、ディスプレイのベゼルを狭額縁にすることにより、大幅にサイズダウン。携帯性が増したことにより、モバイルシーンでの活躍が一層高まったモデルになりました。
待望のLTE搭載でモバイルシーンに最適なモデルに
今回のトピックであるLTEモジュールの搭載は、カスタマイズ時にその有無を選択できます。モジュール搭載モデルでは、背面にあるSIMスロットにSIMカードを挿入すれば、別途モバイルルーターを持ち歩かなくてもパソコン単体でモバイル通信が可能になり、まるでSIMフリースマホのように軽快に使うことが可能。最近では通信量10GBオーバーの格安SIMプランが普及しており、パソコン単体で通信できる環境が容易に構築できることを考えると、時代を反映した仕様といえるでしょう。
LTEモジュールの搭載は、ThinkPadファンにとっては悲願ともいうべき出来事で、これだけでも買い替えを検討するユーザーが多数いると思われます。
「ThinkPadと言えば黒!」なのに、なぜかシルバーが登場
ThinkPadシリーズの代名詞とも言うべくブラック基調のカラーリング。しかし、今回のX1 Carbonにはシルバーモデルも用意されました。ThinkPadにシルバーが登場するのは、国内では初めてのことです。ただし、MacBookのような金属風味のシルバーではなく、ツヤ消しシルバーといったほうが妥当な色になります。
そのほかのモデルも第7世代CPUを搭載
とかくX1 Carbonが注目を浴びた今回のラインナップですが、昨年発売された2in1モデルの「ThinkPad Yoga」や有線LANコネクタを搭載した「T470s」、「X270」などの各モデルも、インテル第7世代CPUを搭載して登場。これらのモデルもLTEモデルが選択可能ということで、使用条件にあわせてチョイスできるラインナップといえるでしょう。
さて、今回発表されたThinkPadシリーズですが、ThinkPad好きの筆者にとってもウレシイ仕様が満載で、非常に物欲を刺激されました。特にX1 Carbonはメインとモバイルを兼用して使えるほどのスペックで、いま使っているPCをまとめて買い替えたいと思えるほど。この春モバイルPCの買い替えを検討していた方は、要チェックですよ。