ZTEはスペイン・バルセロナで開催されるMWC(モバイルワールドコングレス)の会期に併せて、「Blade」シリーズの新モデル「Blade V9」「Blade V9 Vita」を発表しました。MWC会場にて同製品に触れることができたので、その概要をご紹介します。なお、両機ともに3月からグローバル向けに出荷されますが、ファーストローンチの対象国に日本は含まれません。
また、同社Senior Vice OresidentのJacky Zhang氏は、会期中に設けられたグループインタビューにて、次期フラグシップについても言及しました。
そもそも同社はスマホを複数のブランドで展開しています。「Blade」シリーズでは、エントリー帯の「E」シリーズと、ミッドレンジ帯の「V」シリーズをラインナップ。今回発表されたBlade V9の価格も、299ユーロ(執筆時で約3.9万円)、Blade V9 Vitaでは269ユーロ(約3.5万円)となり、どちらもミッドレンジ帯に属します。
Bladeシリーズは正当進化へ
Blade V9は、5.7インチのフルHDディスプレイを搭載。アスペクト比は18:9となり、やや縦長。側面はメタルフレームで、背面には角度によって見え方が変化する「オーロラガラス」を使用。また、指紋センサーは、背面に備わっています。
OSはAndroid 8.0、プロセッサーにはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載します。3GB RAM + 32GB ROMまたは4GB RAM + 64GB ROMの2モデルを展開し、
対応する通信帯域は下記の通り。なお、SIMカードスロットは、nano SIMを2枚セットでき、片方がmicroSDカードと兼用です。
・4G – LTE FDD:700/800/850/900/1800/2100/
・3G – UMTS:850/900/2100
・2G – GSM:850/900/1800/1900
Blade V9 Vitaは樹脂製ボディに
一方、廉価モデルとなるBlade V9 Vitaは、5.45インチのHD+ディスプレイを搭載。18:9のアスペクト比は上位モデルと同じです。背面は樹脂製となります。
OSは同じくAndroid 8.0ですが、チップセットはSnapdragon 435を搭載。2GB RAM+16GB ROMまたは3GB RAM+ 32GB ROMの2モデルを展開します。
背面カメラはこちらもデュアル式で、1300万画素のメインレンズに200万画素のサブレンズを合わせて使用。前面カメラは800万画素となり、スペック上の数値でV9よりも劣ります。
新フラグシップ「AXON M2」を開発中!
今回のMWC 2018では、ZTEのSenior Vice PresidentであるJacky Zhang氏にグループインタビューする機会を得ました。同氏は「AXON M」(日本ではNTTドコモより「M Z-01K」として発売)について、いくつかコメント。
「AXON Mについては、発売後たくさんのフィードバックが得られている。一部の人しか興味がないかと思いきや、当初想定していなかった利用方法が次々に提案されることもあった。また、女性のユーザーが多いことにも驚いている。新しいカテゴリーの商品として、UI・UXを改善させていきたい」(同氏)
また、AXON Mがシリーズ化するかどうかについては「“AXON”というハイエンドシリーズを残した上で、その中で“AXON M”というシリーズを展開したい」とのこと。「得られたフィードバックや、蓄積した開発経験を生かして“AXON M2”という次の製品の開発を始めている」(同氏)とのこと。もちろんまだ発売時期などの詳細な情報は、一切出ていません。
インタビューの詳細については、後日改めてお届けいたします。