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2018/3/14 7:00

ファーウェイは日本市場をどう見ているのか? 日本のPC&タブレット市場への展望を聞く

――2 in 1パソコンとタブレット、今後どちらを重視していきますか?

「2 in 1というスタイルは、将来的に欠かせないものだと思っています。これはAndroidでもタブレットでも共通することです。既に展開している製品シリーズを、途絶えさせることは考えていません。2 in 1については、最も消費者の使用習慣にふさわしいものを探っていきたいと思っています。

 

こうした製品に関しては2つの用途があると考えています。1つは仕事用途、1つはエンタメ用途です。ですので、今後もこの2つの用途を中心に製品を展開していきます」

 

――「MediaPad M5」シリーズは2サイズを展開しますが、日本ではどちらにニーズがあると考えていますか?

「やはり、買う人と使う人によって決まると思いますね。実は、いまタブレットを購入しているエンドユーザーには“スマホを使っていない人”が多いことが分かっています。実際、フィーチャーフォンのユーザーが、Androidタブレットを自身にとっての初めてのスマート端末として購入されることが多くいらっしゃいます。

 

タブレットを買う消費者は50歳以上の人が多くて、ここはたまたまフィーチャーフォンを使っているユーザー層でもあります。この方たちは、タブレットをスマートフォンみたいに使われます。例えば、公園に行くと、こうしたユーザー層の方々が、タブレットをスマホの代わりにして写真を撮る光景を目にするでしょう。

 

こうした傾向とニーズを把握して、そのニーズにあったタブレットを弊社から出してきました。弊社のタブレットはiPadよりもカメラ機能が優れていると自負しています。こうしたことによって、日本市場に認めていただき、早いスピードで受け入れられてきたのだと思っています」

 

――Pシリーズの最新機「P20」の予告がありましたが、現行の「P10」ではどういう反響がありましたか?

「P10シリーズを昨年6月に発売して以来、その売れ行きは我々の予想を上回りました。販売数量に限らず、顧客満足度や人気度が多くのランキングで上位に入っています。中でも“P10 lite”が一番よく売れています。発売してから8か月が立ちましたが、今年に入ってから第二の盛況を迎えていて、最後のピークに達していると考えています。

 

Pシリーズが日本でこうした実績を出せたことは、われわれとしても非常に満足しています。ですので、今後も同シリーズについては、継続的に後継機種を展開していきたいと考えています。おかげさまで“~lite”というブランドが、代表的なセグメントとして普及してきて、他社様の製品にも“~lite”という名前を見かけるようになりました」

 

――「P20」シリーズも日本で発売されると期待していいですか?

「はい、必ず日本で発売します。第一次の販売国に含まれています」

 

↑バルセロナで見かけた「P20/P20 Pro」の広告

 

筆者が、MWC2018が開催されたバルセロナの街中を歩いている間にも、P20/P20 Proを予告する広告を各所で頻繁に見かけました。こちらは3月18日に改めて発表される予定。近い未来、ノートパソコン、タブレットと合わせて、日本で話題になりそう

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