ワコムは同社の液晶タブレット「Cintiq」シリーズの最新モデル2機種と、液晶タブレットがPC不要で単独起動できるユニット「Wacom Ciniq Pro Engine」を発表しました。まもなく予約が開始するとのことで、実機レポートを行いたいと思います。
大画面にペンでそのまま描ける液晶タブレット
今回発表されたモデルは23.6型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 24」と32型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 27」の2モデルです。
Cintiq Pro 24は解像度が4K(3840×2160ドット)の24インチモニターを搭載した高精細液晶ペンタブレットで、ハードウェアキャリブレーション(モニターの色味を調節する機能)にも対応した、まさにプロ仕様。ワコムと言えば、ハリウッドを始め、世界中のクリエイターがプロの現場で使用されているほど支持を得ているペンタブレットメーカーです。Cintiq Pro 24もそんなクリエイターのニーズに応えたモデルと言えるでしょう。
Cintiq Pro 24には、「Wacom Pro Pen 2」によるペン入力に対応した「ペンモデル」とタッチ操作も可能な「ペン&タッチモデル」の2つのバリエーションがあり、直販価格はそれぞれ25万7040円(税込)と31万1040円(税込)となっております。双方とも3月20日から予約開始、3月29日発売予定。
また、32型の4Kモニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 32」も年内には発売予定であることが明かされました。
Cintiq Pro 24、32の双方に共通する特徴として、4Kの高精細なモニターに特殊なアンチグレア加工を施し、周囲の映り込みやペンの描き味などを紙に近づけています。また、8192段階の筆圧や、ペン先の位置と描画位置のズレ(遅延)を軽減させることに成功。最前線で活躍するプロのニーズに応えた仕様となっています。
ドッキングさせるだけで液タブがパソコンと化す「Wacom Cintiq Pro Engine」
Cintiq Pro 24/32の背面には、今回新発売されるPCモジュール「Wacom Cintiq Pro Engine」をドッキングさせることが可能なスロットが搭載されています。通常、液晶タブレットはパソコンに接続して使いますが、Cintiq Pro Engineは、CPUやメモリを搭載したパソコンの本体のようなもので、これをCintiq Proにドッキングさせることで、液タブがオールインパソコンとして単独で動作するようになります。
Cintiq Pro EngineはCPUにIntel Core i5HQを搭載したモデルと、Intel XEONを搭載したモデルの2ラインナップ。直販価格は、Core i5HQモデルが31万1040円(税込)で、XEONモデルが39万7440円となっており、3月20日から予約が開始され、発売は3月29日の予定となっています。
また、液タブの高さや角度の調節が可能な「Wacom Ergo Stand」の発売も予定されています。このスタンドは、液タブをパソコンモニターとして使うときなどは立てたり、回転させて使用することも可能で、まさにスケッチブックやマンガの原稿用紙を回して作画するニーズにピッタリなスタンドとなっています。
↑「Wacom Ergo Stand」、発売日や価格などの詳細は未定