Appleは9月12日(米国現地時間)、クパティーノのApple Parkにてスペシャルイベントを開催。iPhoneについては、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の3機種を発表しました。本記事では、現地のハンズオンで実機を触った筆者が、各機のファーストインプレッションをお届けします。
iPhone XSと、それよりもひと回り大きなiPhone XS Maxは、既存の「iPhone X」を正統進化させたシリーズだと言えます。一方のiPhone XRはよりお手頃なモデルとして展開。一番わかりやすい違いとしては、iPhone XS/XS Maxには、ディスプレイにOLED(有機EL)が搭載されており、iPhone XRにはLCD(液晶ディスプレイ)が採用されていること。また、iPhone XRには複数のカラーバリエーションが用意されています。
iPhone XSはXの正統進化モデル
iPhone XSは、ディスプレイは5.8インチで、解像度2436 x 1125の「Super Retina」。ボディについては、背面がガラス製で、側面のフレームにはステンレススチールが使用されています。側面にあるアンテナのラインが新たに上下の側面にも見られますが、それ以外に外見が大きく変化したところはありません。ただし、カラーには「スペースグレイ」「シルバー」に加えて、新色の「ゴールド」が登場しています。
防水性能については、IP68に向上しました。これは”最大水深2mの深さに最大30分間沈めても大丈夫”ということ。公式サイトには「コーヒー、紅茶、ジュースなどがこぼれても大丈夫です」と表記がありますが、水没を恐れずに使えることは一つのウリとなりそうです。そのほか、ワイヤレス充電や、Apple Payにももちろん対応します。
Apple Storeオンラインでの価格は、11万2800円〜となり、従来iPhone Xが販売されていた価格と同じ。容量は64GB、256GBに加えて512GBも選択できるようになりました。
iPhone XS MaxはPlusサイズでX仕様に
一方のiPhone XS Maxは、多くの仕様がXSと共通しますが、ディスプレイサイズは6.5インチになり、XSよりもさらにひと回り大きくなります。手に持ったサイズ感は、従来のPlusシリーズに近い印象でした。公式サイトでは、XSまたはXS Maxについて、従来機種とサイズを比較できるようになっているので、お手持ちの端末と比べたい方はそちらを参考にすると良いでしょう。
ディスプレイの解像度は2688 x 1242ピクセルで、こちらもSuper Retinaです。画素密度はXSと共通して458ppiなので、精細さに違いはありません。両機共に「Dolby Vision」や「HDR10」もサポートします。また、ステレオスピーカーのサウンドも強化されているとのこと。ハンズオン会場では、各国から集合した報道陣の話し声など、ノイズが多かったため、音質を確認できませんでしたが、こちらも期待大です。
動画コンテンツやゲームを楽しみたい場合にはもちろんですが、iOS 12では複数人でビデオ通話が行える「グループFaceTime」なども導入されますし、ARKit 2を活用した様々なアプリが登場すると思われます。大画面でより多くの情報を表示できるというだけで、かなりの恩恵がありそう。
価格は12万4800円〜となります。カラーバリエーションや、容量の選択肢はXSと共通です。