米国時間9月12日のAppleスペシャルイベントで発表された「Apple Watch Series 4」。従来シリーズからデザインが刷新されたのは、ご存知の通り。今回、同機の発売に先立ち、44mmケースモデルを手にする機会を得ましたので、短い期間ではありますが腕に装着して生活してみました。本記事では、その使用感についていち早くお届けしたいと思います。
【進化点1】大画面化によって手元の情報量が激増
既報の通り、Apple Watch Series 4のケースは従来のサイズよりも2mmずつ大きい40mm/44mmの2サイズ展開です。ケースサイズの変化は微々たるものですが、ディスプレイの表示領域は、それぞれ30%以上もサイズアップしています。また、厚みは0.7mmほど薄くなり、着け心地は以前よりもスッキリした印象に。
特にディスプレイについては、従来「丸いケースの中に、四角い画面」というデザインでしたが、新モデルでは「丸いケースの中に、角が同じ丸みを帯びた画面」と変わり、見た目がかなり洗練されました。そのため、従来からある文字盤デザインをそのまま大画面で使っても、見やすさはだいぶ向上します。
一方、ファッションアイテムとしての用途を鑑みると、Sereis 4のみで利用できる新しい文字盤が用意されたことに納得がいきます。コンプリケーションを8つ配置する「INFOGRAPH」や6つ配置する「INFOGRAPH MODULAR」文字盤では、広くなったディスプレイをカラフルなアイコンと情報で埋めることで、見た目は引き締まり、実用性も両立できるからです。
また、「FIRE AND WATER」や「VAPOR」「LIQUID METAL」といった文字盤は、画面全体にアニメーションが広がることで、ディスプレイ全体を贅沢に使います。ちなみに、カスタマイズでアニメーションが表示される領域を、全画面ではなく、円形に絞ることも可能。その場合には、コンプリケーションも併用できるようになっていました。
さらに、こうした大画面化は、9月18日にリリースされた「watchOS 5」の新機能とも相性抜群。新OSでは、メッセージに記載されたURLからウェブサイトの画面を表示できるので、Apple Watch単体で共有されたウェブの記事を確認できるということになります。実際に44mmモデルで試しましたが、写真付きの記事もしっかり確認できました。
また、ワークアウトでは、直近のペースや平均のペースなど、表示できる項目が増えています。Series 4のディスプレイでは、こうした運動中の数値確認も視認しやすくなっていると言えますね。
【進化点2】転倒検知の誤動作は心配なさそう
続いて、Series 4固有の新機能といえば、改良された加速度センサーによる転倒検知機能が気になります。初期設定時の画面には、「緊急SOS」の情報が表示され、「Apple Watchでひどい転び方や落ち方が検出された場合に、転倒検知機能によりApple Watchから緊急SOSを発信して緊急通報サービスへ通報することができます」などの文言が表示されました。詳細画面を見る限りでは、もし位置情報サービスを有効にしていなかった場合でも、通報時には一時的にオンになるとのこと。
また、緊急通報が実行されるときに、「その通報を行いましたよ」という知らせをメッセージで送ることもできます。この送り先は「ヘルスケア」アプリで設定できるメディカルIDの情報と紐づいているので、もし高齢の家族にApple Watchを装着してもらおうと思っている場合には、連絡先をしっかり設定しておく必要がありますね。なお、転倒検知のアラートは65歳は以下はデフォルトでオフになっています。