Adobe Photoshopというソフトの名を聞いたことがないという人はほとんどいないでしょう。写真のデジタル加工を身近なものにした同ソフトは、デザイン業界では「神器」とも言われるほど、存在感のあるものです。
そのPhotoshopが今年25周年を迎えるのを記念して、企画展示「INSIDE PHOTOSHOP」が原宿で開催されています。編集部はそれに先立って開かれた記念レセプションに、「Photoshopを“3.0”から使っている!」というベテランカメラマン、森脇章彦さんとともに参加。一般には知らされていないその模様をお届けします。
ただならぬ雰囲気を漂わせる会場前!
企画展の会場は、原宿駅から8分ほど明治通り方向に歩いたところにある「UltraSuperNew Gallery」。ガラス張りになったスペースの外から柱や壁面にあしらわれたPhotoshopのアイコンや各種ツールアイコンが見え、“フォトショ”にお世話になっている方なら、これだけでも反応してしまうようなビジュアルです。 レセプション当日は、興奮した参加者たちがギャラリーの前に並び、ただならぬ雰囲気が漂っていました。
そして入り口をくぐると、そこには……。
樽も升も25周年の特別仕様!
大きな樽酒と25周年の升を発見! この樽と升はここだけの特別仕様と聞いてさらにテンションが高まります。
また、会場内で一番目をひくのは、やはり、“壁”。というのも、Photoshopの歴代アイコンとそれを使って制作されたアートなどで、埋め尽くされているのです。またその近くでは4月1日のエイプリルフールのために制作された「PhotoshopREAL」のパッケージも発見。中身は実物の各種ツールが入っており、アドビの遊び心が垣間見える一品です。ちなみにこのPhotoshopREALはGetNavi webもエイプリルフールの記事にしていますよ!
Photoshopの名の由来は初代のアイコンにあった!
レセプションはPhotoshopの“生みの親”であるトーマス・ノールさんの挨拶でスタート。まじめな話が長々と……と思いきや、トーマス・ノールさん、過去のPhotoshopのお気に入りポイントを語り始めるなどユーモアにあふれたスピーチを展開します。彼が最も好きなPhotoshopのツールはスタンプツールで、これが初期から搭載されていたものであることを解説する一幕もあり、会場内は盛り上がりました。
ちなみに最初期のフォトショップ・アイコンはなんと町のDPE店のような1時間仕上げのプリントショップのアイコンだったそう。Photoshopの名の由来は、こんなところにあったんですね。そのアイコンの“屋根”描かれた「1HR」は、1hour=1時間を意味しています。
また、楽しい催しも用意され、巻き寿司アートの第一人者「たまちゃん」さんがフォトショップ25周年にインスピレーションを受けたという作品を披露しました。どうやって作ったのか分からないような、精巧な巻き寿司に参加者は仰天!
今回レポートしたレセプションはその日限りですが、この企画展示は6月12日まで一般にも公開中です。しかもこの期間中に企画展会場に行った人にはプレゼントがあるとのこと。応募には、Photoshop歴代のアイコンやツール達と一緒に写真を撮影したうえ、「#CC新発見」と「#Ps25」の2つのハッシュタグをつけて6月12日までの応募期間中にTwitterに投稿する必要があります。なお、応募は「@creativecloudjp」のアカウントを事前にフォローしてから行わないと無効になってしまうので、注意です!
Photoshopファンやカメラ好きの人ならぜひ参加したい「INSIDE PHOTOSHOP」。開催期間はやや短めですが、会場は好立地なうえ、展示内容はここだけのレアなものだけに行って損はないでしょう。フォトショの内部へ立ち入ることができる、最後の機会になるかもしれません。