クリスマスを過ぎて街中も年末ムードが漂いだしましたが、、最注目製品はやはりiPad Pro。大幅進化を遂げた本機のポイントをプロの声を交えて徹底解説します。お年玉的に購入を検討してみてはどうでしょうか。
ホームボタン省略で画面占有率UP&用途多彩なUSB-C端子も新採用!
Apple
iPad Pro
価格 9万6980円〜(11インチ)、12万740円〜(12.9インチ)
指紋センサーでもあったホームボタンを省略し、代わりに顔認証のFace IDに対応。プロセッサーには新設計のA12X Bionicを採用したほか、従来のLightning端子がより汎用性の高いUSB-C端子に変更されました。USB-C端子の搭載により、高速充電や外部ディスプレイの利用などが手軽に。
SPEC●ディスプレイ:11インチ(2388×1668)/12.9インチ(2732×2048)●ストレージ:64GB〜1TB●カメラ:1200万画素(背面)+700万画素(前面)
11インチモデルは、旧10.5インチモデルとほぼ同様の筐体サイズ。12.9インチモデルは、画面サイズはそのままで、旧型よりも約25%のダウンサイジングを実現しています。
2通りの角度を選べる新スマートキーボード
iPad Proだけが備えるスマートコネクターに接続する、別売アクセサリーのスマートキーボードも進化。背面まで覆う形状となったほか、iPadの角度を2段階で調整できるようになりました。
iPad Proにくっついて充電できる新ペンシル
別売のApple Pencilも第2世代が登場。従来、充電時はキャップを取ってLightning端子に差し込む必要がありましたが、ワイヤレス充電に新たに対応しています。新iPad Proの側面に磁力で取り付けるだけで、充電もペアリングも自動で行えます。
USB-C端子の採用でもうiPadに死角ナシ
初代iPadが発売されてからすでに8年。これまでのiPadにも、代を重ねるなかで、より軽くなったり、ペン入力に対応したりといった変化はありましたが、今回ほどの劇的な進化は初めてでしょう。なんせiPhoneの流れを受けてホームボタンが省略されたというだけでなく、iPhoneに先駆ける形でLightning端子がなくなってしまったのです。代わりに据えられたのが、最新PCやAndroid端末で急速に普及が進んでいるUSB-C端子です。
外部機器の接続だけでなく、映像出力や電力供給なども可能という“いま最も万能”なUSB-C端子を搭載したことで、iPadは完全に「大きなiPhone」であることから決別。iPadの画面を大きく表示する外部ディスプレイを利用したり、iPadをPCのサブディスプレイやカメラのサブモニターにしたりといった使い方が、ケーブル1本で繋ぐだけという手軽さでできるようになったのです。
今回は、スマートキーボードやApple Pencilも刷新。その結果、いまやiPadは、簡単な仕事ならラクラクこなせるモバイルPCであり、自在にペン入力ができる液晶タブレットであり、汎用的なサブディスプレイでもある存在になりました。タブレットの元祖は、このサイズだからこそできることを突き詰めたのです。