「Houzz」アプリとの合わせ技でインテリアのコーディネートを楽しむ
iPadのカメラで街並みを撮影して、Morpholio Traceアプリに取り込めば遠近感を美しく反映させた風景画の写生も練習できます。写真の上に白無地のレイヤーを乗せて、透明度を上げるとトレーシングペーパーのように使えます。もちろん風景に限らず、車やバイク、人物のデッサンをフリーハンドで描きながら楽しんでも良いかもしれません。
この春に新生活のスタートとともに、住まいを移られる方もいるのではないかと思います。Morpholio Traceは引越の時のインテリアコーディネートにも活用できるアプリです。応用編として、人気のインテリアデザインアプリ「Houzz(ハウズ)」と組み合わせた上手な活用方法を紹介したいと思います。
HouzzはアップルのARKitにも対応するアプリです。画面下に並ぶアイコンから「アイデア」をタップして「アイデアブック」を作成。アプリで紹介されている家具やインテリア雑貨を、iPadの内蔵カメラで部屋の様子と一緒に写し込んで雰囲気を確かめることができます。
作成したアイデアブックを開いて、画面に並ぶペンの形をしたアイコンをタップすると「スケッチを作成」するモードに切り替わります。ここで「アルバムから選ぶ」をタップすると、カメラロールの中に保存した写真を読み込んで、室内の風景に採寸した空きスペースの広さを記入して、家具を仮置きすればシミュレーションにも役立ちます。
はじめにMorpholio Traceで壁に自作した棚を取り付けた様子を描いてみて、HouzzアプリのAR機能で読み込んだ家具との配置のバランスを確かめるという使い方もやってみたらできました。部屋の模様替えの思案にも実用的です。
新しいApple Pencilは、いいね。
Mopholio Traceはサブスクリプション型の年額課金アプリです。すべての機能が利用できるようになる「Pro」契約は2200円/年。本職の建築家も製図のために利用しているというアプリなので、今回筆者が体験して把握できた範囲以外にも沢山の機能が用意されています。そう考えるとお手頃な価格のアプリだと思いますが、無料トライアル期間も1週間あるので、その間に自分の用途にフィットするかじっくりと試してみればよいと思います。
Today at Appleのセッションを体験した後も、筆者は毎日Morpholio Traceアプリで透視図を描いたり、風景画のデッサンを練習するようにしています。おかげでスクリーンタイムの中味も少しずつクリエイティブな方向にシフトしてきました。
Apple Pencilにも手先が慣れてきたので、Sketchesアプリで描く線も以前に比べてしっかりとしてきました。ペンのボディを2度軽くタップすると、ペンと消しゴムのツールが即座にスイッチする機能がとても便利です。
本体が軽く、持ちやすくなったことも含めて以前のApple Pencilよりも気に入っています。もしiPad Proの本体を買ったのに、まだApple Pencilの購入に踏み切れていなかったという方はぜひ、この春からMorpholio Traceアプリで透視図のスケッチを始めてみてはいかがでしょうか。