デジタル
スマートフォン
2019/5/29 17:00

もはや価格重視のエントリーだけではない! 先進&高機能なおすすめ「中国スマホ」

PCやスマホだけでなく、テレビや生活家電に至るまで、中国メーカーの躍進が止まりません。かつて、中国製品は「安かろう悪かろう」の代名詞的存在でしたが、現在は「安くて良い」を地で行くのです。今回は、そんないま注目すべき中国メーカーたちを徹底的に解説します。

 

世界中のスマホ市場で中国メーカーが躍進中。かつては、安価な端末が中心でしたが、いまでは超最先端なハイエンド機を次々と発表しています。

 

教えてくれる人

モバイルライター

井上 晃さん

スマホや格安SIMなど、最新モバイル事情に精通するライター。国内外を取材し、雑誌やウェブメディアに記事を執筆。

 

先進機能を積極投入し世界のスマホ市場で躍進

中国のスマホメーカーでは、やはりファーウェイを除いて語れません。同社は1987年創業と中国の通信機器メーカーでは比較的長い歴史をもちます。スマホの普及とともに急成長をとげ、2018年の第2、第3四半期には出荷台数でAppleを超えて世界第2位となりました。しかし、直近では米国から輸出規制を受け、日本国内で最新機種の販売延期が続くなど動向が注視されています。

 

そんなファーウェイに次ぎ、中国では2011年からスマホを販売し、アジアで高いシェアを誇るOPPOも注目のメーカーです。2018年に日本のスマホ市場にも参入しています。

 

「日本においてOPPOは、まだそこまで知名度こそ高くありませんが、先進的な機能を取り入れた端末を精力的に展開中しています。このほか、日本には未上陸ですが、OPPOと兄弟分の『vivo』や、ZTE関連会社の『Nubia』、家電も広く手がける『Xiaomi』なども、競争の激しい中国市場で磨かれた存在。今後、彼らが生み出すトレンドには要注目と言えます」(井上さん)

 

本記事ではOPPO端末を中心に、中国スマホメーカーのクオリティと魅力を解説したいと思います。

OPPO

先進的な機能を備えた端末を意欲的に発売

日本市場への参入から1年あまりのOPPO。中国本国や東南アジアなどでは、特にプロモーションに注力し、先進的な機能を備えた端末を続々投入。iPhoneを再現するかのようなインターフェイスの独自OSも特徴です。

 

【その1】スライド式カメラ採用の「攻めた」ハイエンド端末

OPPO

OPPO Find X

実売価格10万6630円

 

カメラが端末内部に収納され、使用時だけ上部からせり出してくる仕組みのスライド式カメラを採用。ノッチが排除されたことで画面占有率93.8%を実現しました。2000万画素+1600万画素のアウトカメラに加え、インカメラも2000万画素と高解像度です。

 

SPEC●プロセッサー:Snapdragon 845●ディスプレイ:6.4インチ●メモリ:8GB●ストレージ:256GB●サイズ/質量:W74.2×H156.7×D9.6mm/186g

 

↑背面パネルは「3D多面カラープロセス」という手法を採用。高級感のある仕上がりとなっています

 

↑底部のSIMスロットにはnanoSIM2枚を装着可能。デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応

 

【ココが超級!】ノッチなしで広画面を実現する新アプローチ

「カメラや3D顔認証システムをスライド式機構で格納したのは驚き。同社のブランド感を体現する前衛的なデザインです」(井上さん)

 

↑世界で初めてスライド式カメラを採用。顔認証や写真撮影のときだけ端末上部からカメラが自動でせり出します

 

【その2】7万円台のミドル機ながらインカメラは25MPと超高画質!

OPPO

OPPO R17 Pro

実売価格7万4400円

 

水滴型ノッチスクリーンを採用した6.4インチ端末。1200万画素+2000万画素のアウトカメラと、2500万画素のインカメラを搭載。ディスプレイ内に指紋センサーを内蔵し、10分で40%の充電が可能な独自の急速充電機能「SuperVOOCフラッシュチャージ」にも対応します。

 

SPEC●OS:ColorOS 5.2(※:Android 8.1ベースのカスタムOS)●プロセッサー:Snapdragon 710●ディスプレイ:6.4インチ●メモリ:6GB●ストレージ:128GB●サイズ/質量:W74.6×H157.6×D7.9mm/約183g

 

↑補正などの設定を記憶するAI機能を搭載。ユーザーの好みに合った自撮りが手軽にできます

 

↑日本初の搭載端末となった「R17 Neo」に続き、ディスプレイ指紋認証が採用されています

 

【ココが超級!】指紋認証などの先進機能を盛り込んだ端末

「オートアパチャー機能により、夜景も明るい場所もキレイに切り取れます。ディスプレイ指紋認証など先進機能も魅力」(井上さん)

 

↑「オートアパチャー」機能にはアウトカメラが対応。周囲の明るさに応じて絞りを自動で切り替えられます

 

【その3】大容量バッテリーが魅力のお手ごろ高コスパ端末

OPPO

OPPO AX7

実売価格3万2270円

 

4230mAhの大容量バッテリーを装備。1300万画素+200万画素のアウトカメラと1600万画素のインカメラを搭載し、インカメラはAIによる補正機能にも対応。AIバッテリー管理システムにより、電力を効率的に使えます。

 

SPEC●OS:ColorOS 5.2●プロセッサー:Snapdragon 450●ディスプレイ:6.2インチ●メモリ:4GB●ストレージ:64GB(※:最大256GBまで拡張可能)●バッテリー:4230mAh●サイズ/質量:W75.4×H155.9×D8.1mm/168g

 

【このメーカーにも注目!】ハードキー搭載の個性派端末もアツい!

ひと味違う個性派端末も中国メーカーから登場。現在では貴重な存在となった物理キーボード搭載スマホと、スマホと連携して使用するミニサイズの通話専用端末を紹介しましょう。

 

【その1】根強いファンが多い物理キー搭載スマホ

BlackBerry

BlackBerry KEY2

8万9800円(Black)

 

物理キーボード搭載のAndroid端末。キーに動作を割りあてるショートカット機能で任意のアプリをすばやく起動できます。カナダのBlackBerry社からライセンスを受け、TCLが開発。

 

【その2】スマホの子機として使えるコンパクトな通話端末

ZTE

ワンナンバーフォン ON 01

実売価格9720円

※:端末はNTTドコモから販売。利用には「ワンナンバーサービス」(月額利用料540円)の加入が必要

 

NTTドコモのスマホ契約に追加する形式で、スマホの「子機」として利用できるアクセサリ端末。物理キーおよび約1.5インチの有機ELディスプレイを備え、通話とSMSに対応します。