NTTドコモ、au、ソフトバンクの主要3キャリアから、2016年のスマートフォン夏モデルが出揃いました。ドコモとauは例年通り発表会を開催し、グローバル展開されているハイスペックなスマートフォンから購入しやすいミッドレンジモデル、さらにAndroidタブレット、モバイルWi-Fiルーターを発表しています。auからは、フィーチャーフォンも1機種登場。ソフトバンクは発表会を行わず、新モデル取り扱いのニュースリリースのみでしたが、夏モデルとしてスマートフォンが3機種発表されています。
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ピクセルの大型化やAFの高速化で失敗知らずのカメラに
今期のフラッグシップモデルが、特に注力しているのがカメラ機能です。これまでも、暗い場所でもきれいに撮れるイメージセンサーや明るいレンズ、高画素化、素早いオートフォーカスなど、スマホのカメラは進化を続けてきましたが、今年も引き続き高性能化が図られています。
ただし、全体的に高画素化の流れはひと段落した印象。スマホのカメラはすでに1000万画素超で、多いものでは2000万画素以上にもなっており、普通の使い方には十分すぎるスペックといえます。今期は、画素数は据え置き、あるいは画素数を抑えて映像素子を従来より大きいものにし、高感度で明るく撮れることがトレンドに。ドコモ、auが取り扱う「Galaxy S7 edge」、auのみ取り扱う「HTC 10」は、明るいレンズと大きめのピクセルを採用することで、暗い場所でも明るくノイズの少ない写真が撮影できることをアピールしています。
また、カメラの起動やオートフォーカスの高速化もトピックです。主要3キャリアすべてで販売される「Xperia X Performance」は、約0.6秒の超高速起動と、動く被写体を追い続ける「先読みオートフォーカス」が特徴。カメラのクイック起動を利用すると、ファインダーが表示されるよりも速く写真を撮ることができます。また、0.03秒でピントが合う一眼レフカメラ並みの超高速オートフォーカスにより、レンズを向けた瞬間に被写体をとらえ、シャッターチャンスを逃しません。
Galaxy S7 edgeは、すべてのピクセルが位相差センサーにもなるというデジタル一眼レフカメラと同等のデュアルピクセル技術により、高速オートフォーカスを実現しています。HTC 10もカメラの起動は約0.6秒と素早く、レーザーオートフォーカスも高速です。
自撮り用のフロントカメラの広角化、高機能化も目立ちます。Xperia X Performanceのフロントカメラは1320万画素と高画素、かつ22mmの広角レンズでグループショットが撮りやすくなりました。HTC 10はメインカメラに加え、インカメラにも光学式手ブレ補正機能を搭載し、自分撮りをしっかりサポートしています。
また、ユニークなところとして、今期のAQUOSスマホは「花火撮影」モードを追加しました。打ち上げ花火が開いたことを認識し、自動で撮影するモードです。AQUOSスマホは引き続き、リコーのデジタルカメラ「GRシリーズ」の開発メンバーによる画質認証プログラム「GR certified」を取得しており、画質は専門家の折り紙つき。また、約0.4秒のカメラ起動、約0.02秒のハイスピードAFも実現しています。
これらに共通するのは、失敗しないカメラを目指しているということ。スマホのカメラを使うときは、突然のシャッターチャンスや暗い場所で料理を撮るといった場合がほとんどです。そのため、シャッターチャンスを逃さず、暗い場所でもしっかりと被写体をとらえ、明るく美しい写真が撮れるようなカメラになっています。むしろ、実際よりも明るい写真、実物よりも鮮やかな写真が撮れるかもしれません。
大容量バッテリーと高速充電で安心
スマホのバッテリーの持ちは永遠の課題といえそうですが、5インチ以上のディスプレイを搭載するモデルは3000mAh程度かそれ以上の大容量バッテリーを備えており、バッテリー切れをそれほど心配することなく使えます。また、Galaxy S7 edge、HTC 10をはじめ急速充電に対応するモデルも増えました。うっかり夜、充電するのを忘れていても、朝、起きてすぐに充電すればどうにかなる程度のスピード感で充電されます。うっかり充電を忘れがちな方は、急速充電機能対応モデルを狙うのもいいかもしれません。
今期のスマホは、かつてほど大きな進化は感じられませんが、安定感、快適さが増し、使っていてイライラすることが少なくなっています。写真を撮りたいと思ったときにすぐにカメラが起動し、暗い場所でも失敗しません。バッテリー切れを心配せずに使え、足りなくなっても素早く充電できます。全体的な完成度が高まり、使ったときの満足度が高まっているといえます。現在お使いのスマホに満足していない方は、2016年夏モデルへの買い替えをオススメします。
【URL】
NTTドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/
au http://www.au.kddi.com/
ソフトバンク http://www.softbank.jp/mobile/