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2019/9/12 18:46

日本最大店「Apple丸の内」や「Apple Fifth Avenue」など、最近のAppleストア推進に思うこと

9月11日、新型iPhoneなど意欲的なデバイスを発表したApple。iPhone 11、10.2インチiPad、Apple Watch Series5などメインデバイスの発表に並んで、Appleストアについても報じられました。

 

【Apple発表会まとめ】Appleストアのファッション性がさらにアップ!? 下取りプログラムの説明も

 

ニューヨーク・五番街のストアを新装するとのことですが、先日ここ日本でも9月7日(土)から、日本最大の直営店となる「Apple丸の内」がオープンしています。場所は東京駅の向かい、オフィスが立ち並ぶ丸の内。たくさんの人が行き来するであろう場所にAppleがどんなストアを構えるのか。Appleストアというリアルな接点をどのようにAppleが捉えているか、Apple丸の内の紹介とともに触れたいと思います。

 

フォーラムでは多彩なセッションを体験可能

Apple丸の内は、東京駅丸の内南口を出て徒歩1分ほどのところ、オフィスが立ち並ぶ場所にあります。外観はもちろんガラス張り。ですが、全面ではなくショーウィンドウのように等間隔に配置されているのが特徴です。このデザインは三菱ビルの外観(構造グリッド)からヒントを得たそう。ガラス張りの内側には国内産の竹が設えてあり、和を感じさせるデザインになっています。

 

↑ガラス張りの部分が等間隔に並ぶ。アルミフレームがスマホの筐体を思わせる

 

店内に入ると、正面奥の壁には大きなビデオウォール。その手前には小さな椅子が並びます。このスペースは「フォーラム」と呼ばれ、写真やビデオ、プログラミング、デザインなど幅広い分野のスキルが学べる「Today at Apple」が開かれます。この日は、iPadを使ったイラストやAR(拡張現実)の講座を体験できました。

 

↑正面にはビデオウォール。「Apple丸の内」のロゴが映し出されている

 

↑アーティストのShun Sudoさんをゲストに招き、イラストを学ぶ

 

↑AR(拡張現実)の体験講座

 

その他1階には、iPhoneやMac、Apple Watchなどの製品が陳列されています。これらの製品は自由に触って機能を体験できます。壁に並んだケースやバンドも色鮮やかです。

 

↑木製のテーブルにはApple製品が並ぶ

 

↑もちろんMacも

 

↑ケースのグラデーションが楽しい

 

↑竹は内側から見るとこんな感じ

 

2階からは東京駅が見える

フロア端の階段を上がった2階には、Apple製品の修理やメンテナンスなど技術サポートを行う「ジーニアスバー」、「Today at Apple」のセッションを開催するテーブルが並びます。また、他社のアクセサリー製品やプログラミングトイも陳列されています。

 

↑GarageBandを使った講座。思い思いのビートをつくっていく

 

↑iPhoneを使った動画撮影の講座

 

↑アクセサリー類が並ぶ

 

↑子ども向けのものも

 

セッションや製品を見ながら進んでいくと、中央は吹き抜けの構造に。ちょうどフォーラムを見下ろすことができます。振り返ったガラス面には、おなじみのAppleロゴ。そして東京駅も望めました。

 

↑高さ約7.3mの吹き抜け構造

 

↑いつもとは逆の向きだ

 

↑フロア端からは東京駅も見える

 

また、今回の内覧会では特別に1階の「BOARDROOM」も公開。法人向けの商談スペースとして使われるため、一般客は入れません。

 

↑商談用のBOARDROOM

 

↑中はこんな感じ

 

「Apple丸の内」では、オープン記念として9月に全12回の特別セッション「The Tokyo Creative Guild」を開催。アートや写真、音楽などの世界的なクリエイターたちを招き、そのクリエイティブスキルを体験できます。Appleは兼ねてから、Appleストアでユーザーがデバイスの新たな魅力、価値に気づけるセッションやワークショップを展開しています。

 

【参考記事】

iPadとApple Pencilで「プロっぽく描ける」アプリ、Morpholio Traceを作った人の話

ゆるふわ昆虫絵師「じゅえき太郎」氏に学ぶ、夏休みの宿題をiPadお絵描きでアートにするひと手間

 

 

東京駅の向かい、ビジネス街である丸の内にオープンしたことに、Apple丸の内が“日本の中心の”ストアであるというAppleの意気込みを感じました。都市部にストアを置くことはただの販路拡大だけではなく、都市ごとに異なるユーザーとのリアルな接点を持てるというメリットがあると思います。

 

GetNavi webでも前述のように、Appleストアで行われるセッションやワークショップへの取材が増えてきた印象があります。その内容もiPhoneやiPadをイチから教えるといった入門向けではなく、よりクリエイティブな使い方やデバイスを通して見方が変わるモノの提案などです。その中には共通のデバイスを通したユーザー同士の交流も生まれます。Apple丸の内はそういった交流のスペースが、これまでのストアよりもさらに広大かつ前面に設置されているため、このさき交流点としての意義を強く持っていくのではないでしょうか。

 

教育領域やデジタルに関わるプライバシー領域に対して、積極的な姿勢を見せるAppleですから、今後ユーザーを通して「場」や「都市」のクリエイトに進むことも期待したいです。

 

【フォトギャラリー(GetNavi web本サイトでのみ閲覧できます)】

 

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