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2019/12/4 18:15

文房具好きに最高のスマホが出たぞ! 「21:9撮影」のXperia 8を使いつつ、小物撮影のコツを伝授

筆者は文房具のレビュー記事を手がける“文房具ライター”なので、日頃から文房具を始め手元サイズの小物写真を撮る機会がやたらとある。もちろん仕事用にはフルサイズの一眼レフを使うんだけど、例えば「新製品のボールペンを買ったからSNSで手早く紹介しちゃおう」なんて場合は、スマホでサッと撮るケースも多い。

 

気象条件やなんやとパラメーターの多い風景や料理の写真と違って、小物のブツ撮りというのは、コツさえ分かっていれば意外と手軽に見栄えのするものが撮れてしまうのである(もちろん、クオリティを追求し出すと果てしないんだけど)。で、今回はたまたま、文房具を撮るのに面白そうな機能を持ったソニーモバイルの「Xperia 8」を使う機会をもらったので、簡単に見栄えのする文房具/小物写真撮影テクと合わせて紹介してみよう。

 

Xperia 8は21:9で撮影ができる!

2019年10月に発売されたばかりの「Xperia 8」は、ハイスペック機の「Xperia 1」をベースにしたミドルスペックモデル。Xperiaシリーズでこの機能帯としては初のデュアルカメラを搭載し、さらに21:9というグッと長いアスペクト比のディスプレイがポイントとなっている。

 

 

何より面白いのは、この21:9のアスペクト比そのままの写真を撮ることができるということ。一般的な16:9よりもかなりワイドな写真が撮れるということは、つまり、ボールペンや万年筆といった長モノがこれまでよりも大きく撮れるわけだ。

 

↑画像の高さを揃えた状態だと、筆記具のような長モノは当然のようにワイドな方が見栄えがよい

 

もちろん、SNSに投稿するなどして他のスマホで見る際にはそちらのアスペクト比に合わされてしまうのであまり意味はない。それでも、自分の写真フォルダーにがっつり大きな画像で自慢のペンコレクションが溜まっていくのは嬉しいものである。

 

【文房具写真のコツその1】向きを正しく美しく

では、実際に「Xperia 8」を使って文房具の写真を撮ってみよう。

 

まず重要なのは、向きを正しく整える、ということ。例えばボールペンであれば、メーカーなどの商品写真でも分かるとおり、軸後端のクリップが上を向いているのが美しい。ところがペンは円筒形をしているため、そのまま転がすとだいたいクリップは寝て地面にくっついてしまうのである。

 

↑円筒形なので、当然のように思ったような位置で固定できず転がる

 

そこで使ってみてほしいのが、コクヨの「ひっつき虫」という製品。これはポスターなどを画びょう穴を開けずに貼れる粘着剤で、ちょっと硬めの練り消しのようなものだ。小さくちぎってペンの下につけて机に貼り付けると、自由な向きで固定することができる。これなら、クリップや製品ロゴがはっきり見える写真も簡単に撮れるというわけ。

 

↑壁に掲示物を貼る用の粘着剤「ひっつき虫」だが、こうやって裏面にくっつけてやると…

 

↑この通り、思うような角度で撮影できる

 

ちょっと上級テクだが、ひっつき虫で被写体を持ち上げるように固定すれば、製品が空中に浮かんだような写真も撮ることが可能だ。一昔前の商品写真っぽくて、こういうのも面白い。

 

↑撮影時には常時グリッドを表示しておけば、四角い小物の写真もスッキリと撮れる

 

また、向きや傾きを確認するためには、カメラのディスプレイにグリッドを表示しておくと便利だ。(Xperia 8であれば、カメラアプリの設定モードで「グリッドライン」をオン)画面内を9分割するラインがディスプレイに表示されるので、消しゴムやノートなど真四角のものをひずませずに撮る目安として有効である。

 

【文房具写真のコツその2】ブツ撮りも望遠を活用しよう

サイズの小さいものを撮影する場合、よく問題になるのが、被写体にかかる影。できるだけ大きく撮ろうとカメラを近くに寄せるので、光の向きによっては、撮影者やカメラの影が写り込むことが多いのだ。これではせっかくの写真も台無しで、いかにも「雑に撮りました」感が出てしまう。

 

↑望遠を使わずに上から撮ろうとすると、手やスマホの影が被写体にがっつり乗ってしまう

 

ただ逆に言えば、被写体に近寄らなければ影の映り込みも減らせるわけで、それならカメラの望遠機能を使えばいいだけとも言えるXperia 8はデュアルカメラで光学望遠2倍のレンズを搭載しているので、被写体から少し離れた位置からでも画面いっぱいの写真を撮ることができるのだ。

 

デュアル・トリプルなど複数のレンズを積んでいないスマホの場合、影がかかるか、画像が荒れるのを覚悟でデジタルズームを使うかの二択を迫られるケースも。やはりブツ撮りには望遠レンズ搭載のスマホがあったほうが便利だろう。

 

↑望遠レンズ(×2)を使えば離れた場所から撮影できるので、当たり前だけど影ができにくい

 

あと、望遠レンズを使ってポイントにグッと寄ったクローズアップを撮る場合、あとから写真を見て初めて「被写体が汚い!」と気付く、なんてこともある。特に金属パーツの多い製品は手の皮脂汚れがつきやすく、そのまま撮るとやたらと薄汚れた雰囲気に写りがち。

 

↑アップにすると、写真上は金属パーツにべたっと指紋が付いているのが丸見え。写真下のような光沢が欲しかったら、きちんと拭くしかない

 

↑皮脂汚れ・細かい埃の拭き取り作業は、メガネ拭きクロスが最も手軽

 

そこで、ブツ撮り前にはきちんと被写体を拭く、というクセをつけておこう。その際、ティッシュペーパーはNG。細かい繊維埃が出やすく、拭いたあとの方がむしろ汚れて見えてしまうのだ。

 

一番手軽で効果的なのが、メガネ拭き用のクロス。皮脂汚れや細かい埃もきれいにしてくれるし、なにより入手も簡単だ。これでしっかり拭いておけば、ギラッとした金属の光沢もしっかり撮れるはず。

 

【文房具写真のコツその3】あるとうれしい小型三脚

文房具の写真でわりと撮りたいのが、手で現物を持ってる写真。実際にこう使うよ、とか、手に持つとこんなバランスとサイズ感だよ、というのが一目で伝わるのでラクなんだけど、スマホで手がふさがってるとなかなか撮るのも大変である。

 

例えば右手にペンを握って左手でスマホを持つと、画面内のシャッターボタンを押すのはキツい。Xperia 8には、シリーズお馴染みのシャッターとして使える物理キーが搭載されていないため、片手撮影が難しいのだ。

 

↑文房具やガジェットは、やはり手に持った写真が一番分かりやすいんだけど…

 

無理して片手で撮ろうとすると、指がつったり、スマホを取り落として画面破損とかロクな事にならない。セルフタイマー機能を使うのもアリだが、タイマーセットしてシャッターを押して、カウントダウン中にあわてて文具を持ち直して画角を決めて…と慌ただしいことこの上ないし。

 

なので、ここは素直にセルフタイマー+小型の三脚を使うのがベストだろう。ネット通販でも選び放題だし、最近は自撮り棒兼用タイプのミニ三脚なども出ている。

 

↑撮影中、「三脚さえあればラクだよね」というシーンはかなり多い。コンパクトな三脚はひとつ持っておくと便利だ

 

三脚にスマホをセットして画角を決めたら、あとはセルフタイマーのカウント中に悠然と文房具を持つだけ。両手が写り込んだ写真が撮れるのもメリットだ。

 

スマホを使ったブツ撮りも、本格的にやろうと思えば光源だなんだと考えることは多い。とはいえそこまでやらなくとも、向きを揃えて、影の映り込みを減らすだけでも充分に見栄えはアップするはず。他人に見せびらかしたくなるブツ撮り写真に、ぜひトライしてみてほしい。

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