ついに国内でも折りたたみスマホの販売が始まりました。実際に手に取ると、たためばコンパクト、広げれば大画面という同方式のメリットを改めて実感できます。年々、大画面化を続けるスマホだけに、このスタイルに行き着くのは必然だったとも思えます。そもそも、折りたたみ、いや“二つ折り”の便利さは、長くガラケー時代を過ごした人々にとっては勝手知ったるものでしょう。
現状はAndroid端末のみですが、同OSはマルチタスク機能がすでにある程度整っています。折りたたみ構造を生かした複数アプリの同時使用も手軽かつ快適に行えるのです。新しくて懐かしい折りたたみスマホは今後も目が離せません。
本記事では、国内で発売された2つの折りたたみスマホを紹介します。
【教えてくれた人】
【折りたたみスマホ1】LG/G8X ThinQ
5万5440円(ソフトバンク)
本体と同じ6.4インチディスプレイを搭載した付属ケースを用いることで手軽に2画面化できるハイエンドモデル。2つの画面で別々のアプリを使用できるほか、電子書籍を左右のページに分けて表示するといった使い方も可能です。
SPEC●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 855 ●ROM:64GB ●RAM:6GB ●メインカメラ:約1200万画素+約1300万画素 ●サイズ/質量:W164×H166×D15.0mm/約331g(ケース込み)
【折りたたみスマホ2】サムスン/Galaxy Fold
24万5520円(au)
内側に折りたたみ可能な7.3インチ有機ELディスプレイと、4.6インチ有機ELサブディスプレイを搭載。メインカメラは超広角・広角・望遠のトリプル構成で、表裏それぞれにも2基のインカメラを備えます。12GBのRAMや512GBのROMも魅力。
SPEC●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 855 ●メインカメラ:約1200万画素(広角・望遠)、約1600万画素(超広角) ●サイズ/質量:W118×H161×D7.6mm/約276g
<折りたたみスマホの今後はどうなる?>
PC的な進化だけでなく小型化に繋がる可能性も
折りたたみというギミックは魅力的ですが、普及の成否はこうした端末ならではの用途やコンテンツが支持されるか次第。今後は、PCやタブレット的な方向の進化だけでなく、折りたたみ機構を生かして「画面サイズは現状維持で筐体を小型化」する流れにも注目です。