Appleは、27インチiMacのメジャーアップデートを発表しました。新iMacは、最大10コアのIntelプロセッサ、従来の2倍のメモリ容量、次世代AMDグラフィックスを搭載と、全方位に渡ってのスペックアップが特徴。全モデルに超高速SSDを採用して、記憶容量が最大で従来の4倍になりました。
ディスプレイなどのハードウェアの進化はありませんでしたが、細やかなスペック面での向上がうれしいアップデート内容をまとめました。
【変化その1】最大10コアのプロセッサとメモリ容量の強化
27インチiMacは最新の6コアまたは8コアの第10世代Intelプロセッサによって、幅広いニーズにプロレベルのパフォーマンスで応えます。また、iMacの限界をさらに押し広げる必要があるプロのために、初の10コアオプションも用意。10コアプロセッサなら、Turbo Boost使用時で最大5.0GHz、CPUパフォーマンスは最大65パーセント高速化を実現します。また、メモリ負荷が高いアプリケーションの利用を想定し、メモリは最大で従来の2倍の128GBを搭載可能。
【変化その2】次世代AMDグラフィックスの採用
グラフィックスへの負荷が高い動画編集やゲームのプレイにも最適な、次世代のAMDグラフィックスを搭載しています。最新のAMD RDNAアーキテクチャをもつRadeon Pro 5000シリーズは、グラフィックスパフォーマンスの55パーセント高速化を実現。また、iMac初の16GBのメモリを搭載したグラフィックスオプションも用意されており、前世代の27インチiMacと比べて2倍の容量を搭載できます。
【変化その3】全ラインナップにSSDとApple T2 Securityチップを搭載
27インチiMacのすべてのラインナップにSSDが標準搭載されました。アプリの起動や大容量ファイルを開く際に、最大3.4GB/sという圧倒的な速さのパフォーマンスを実現します。 今回初めて8TB SSDオプションを用意したのもポイントです。8TB SSDオプションを選択すれば、前世代モデルと比較して4倍ものSSD容量になります。
Appleが独自にカスタム設計した第2世代のシリコンであるApple T2 Securityチップにも注目です。T2 Securityチップのストレージコントローラにより、SSDに保存されるあらゆるデータを暗号化し、ファイルとデータの安全とセキュリティを守ります。さらに、T2チップは起動プロセス時にロードされるソフトウェアが不正に書き換えられていないことをチェックし、iMacおよびT2チップを搭載するすべてのMacに、どのコンピュータよりも安全なストレージと起動プロセスを提供します。
【変化その4】Retina 5Kディスプレイの細かな性能向上
サイズや解像度は変化なしでしたが、ディスプレイにも細かな変化点があります。ユーザーの環境光に合わせてディスプレイの色温度を自動的に調整する、「True Toneテクノロジー」を採用したことが1つ。また、明るい部屋や間接的な太陽光など、様々な光の状況下で画面を見やすくする「Nano-textureガラス」をオプションで選べるように。鮮明な画質とコントラストを保ちながら、反射率を最小限に抑えて光の映り込みを減らせます。
以上、4つが新たな27インチiMacの変化になります。さらに細かな点では、FaceTime HDカメラが1080p解像度にアップしていたり、高品質な音声を生み出す3つの内蔵マイクなどもうれしいポイントです。在宅勤務で最高の仕事環境、クリエイティブの場を整えたい、そんな希望がある人は思い切ってiMac導入してみてはいかがでしょうか?