11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここ2か月で3回目となる新製品発表会では、Macに関連する新製品の発表がありました。この記事では、クリエイター向けノートPC・新型13インチMacBook Proについて情報をお届けします。
Appleシリコン「M1」が、過去最大の速度と電力効率を実現
今回新しく登場したMacBook Proは13インチ。Mac用に新たに開発されたAppleシリコン「M1」を搭載しています。
CPU、GPU、ニューラルエンジンといったパソコンの頭脳をオールインワンにまとめたM1。そのCPUには高性能コア、高効率コアをそれぞれ4コアずつ、計8コア搭載しています。高性能コアはAppleが「世界最速」を謳うレベルほどの高速で、高効率コアは低負荷の演算を従来のわずか10分の1の電力消費で行えます。高負荷・低負荷の作業を異なる特徴を持つ2種類のコアが分散して行うことで、処理速度と電力効率の双方を同時にアップさせました。
CPUの処理速度は、1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べ、最大2.8倍に向上。
8コアを搭載したGPUの性能は、Intel Iris Plus Graphics 645を装備した1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比較して最大5倍となりました。
これらの性能向上により、動画編集や、ゲームプレイなどの快適性向上が見込まれます。
また、ビデオ分析や音声認識、画像処理などを司る機械学習用のニューラルエンジンは16コアを搭載。こちらも1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べて11倍の性能アップに成功しました。
※性能はAppleの発表による。テストでは、すべてのシステムに16GBのRAMと2TBのSSDを実装。
バッテリーの持ちは従来モデルの2倍に
電力効率が向上したことで、バッテリーの持ちはシリーズ最大、従来モデルの2倍となる最大20時間に到達。M1チップによりFaceTimeの画質が向上したほか、内蔵マイクを新型のものとし、よりクリアに音声を拾えるようになるなど、細かい点も改善されています。
なお、モニターにはこれまでのMacBook Proと同様に、Retinaディスプレイを採用。2560×1600
また、重さ・厚みもこれまでの13インチモデルと変わらない1.4kg、1.56cmです。
●新型13インチMacBook Proラインナップ
・ユニファイドメモリ…8GB/16GB
・ストレージ(SSD)…256GB/512GB/1TB/2TB
・カラー…シルバー/スペースグレイ
・価格…14万8280円~
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