いよいよ録音→テキスト化へ。果たして、どれだけの精度なのか
ここからは「AutoMemo」の本領を見ていきます。実際に言葉を発し、録音したものがどれだけの精度でテキスト化されるのでしょうか。
先ほど、ゆっくりと明るくなったり暗くなったりを繰り返していた大きめのLEDボタンを押すと、LEDの外周をくるくると回るように点灯します。これは「今から録音します」というスタートの合図であり、この後はLEDボタンの中心が点灯し続け、この状態が録音中の挙動になります。
ここでさっそく言葉を発してみました。喋る文章は、今年3月『GetNavi web』に掲載された「イケアの『あのバッグ』vs.ホームセンター各社~」という記事です。
すると、どうでしょう。アプリ側に自動転送されたのをチェックしてみると、写真のようにテキスト化されています。
「イケア」が「IKEA」と表記されているのは表記解釈の違いなので間違いではありません。また、「(税込)」が「かっこ税込」と表記されるのは、口語と筆致上の相違ですので、この点も問題ありません。
他方、「フラクタ」という商品名が「フラックた」となってはいますが、これは人間同士が喋っていても、同商品を知らなければ普通に起こり得る誤解ですので、ここも問題ありません。
特殊な名称や言葉、あるいは口語と筆致上の相違などから、喋った言葉を100%完璧にテキスト化できると言えるわけではないですが、「AutoMemo」のAIは 、相当な精度であることが十分に分かりました。
慣れるまに時間はかかるが、これは文字起こし界の革命的アイテム!
録音を中止する場合は、前述の録音スタート時と同じく、大きめのLEDボタンを押すだけ。この際に、LEDの中心が3回点滅して「録音終わります!」という合図で終了することができます。
ペアリングの際にも触れた通り、録音の開始・終了の挙動は慣れるまではややこしさがありますが、かなりの精度で口語をテキスト化してくれる点は「文字起こしの革命」と言っても過言ではないでしょう。
実際に、筆者が毎月文字起こしのバイトの方に発注している金額(約10万円前後)と比較しても、「AutoMemo」の本体価格、プレミアムプラン(月額980円・税込)、10時間チャージプラン(1回ごと1480円・税込)を合わせても随分と安価に上がります。
もちろん、その場でテキスト化されるスピードも魅力的です。特にウェブメディアではスピード勝負になることも多いため、この「AutoMemo」は多くのライターにとっての、革命的アイテムだと思いました。
筆者は原稿執筆のベースとしての用途を考えていますが、会議やミーティングの議事録、またはメモする暇もない場合のボイスメモとしても十分活用できそうです。
「AutoMemo」の存在・機能を知る人が増えさえすれば、使い方の浸透は時間の問題のようにも思います。文字起こしでお困りの方、ぜひともチェックしてみてください。
撮影/我妻慶一
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