ロジクールのPC周辺機器のなかでフラッグシップにあたる「MX」シリーズから、コンパクトなBluetoothキーボード「MX KEYS MINIミニマリスト ワイヤレス イルミネーション キーボード」(以下、MX KEYS MINI)が11月に発売されました。
従来の「MX KEYS」と同じフルサイズ仕様ながら、テンキーレスにしたため、本体サイズが約70%コンパクト化。それでいて、打鍵しやすいように指に合わせてくぼみを付けたキーや、手を近づけると点灯するバックライトなど、従来モデルの技術が盛り込まれた最高峰仕様になっています。色は3色展開で、価格は1万3860円(税込)です。
今回は、MX KEYS MINIの実力を確かめるために、ビジネス用途で試用してみました。
狭いデスクから外出先まで使える小型軽量モデル
MX KEYS MINIの特徴はなんといってもそのコンパクトな本体です。本体サイズは幅295×奥行き131×高さ20mm(実測値)で、たくさんの書類やノートPCを入れたブリーフケースにもラクに収まるサイズ感。加えて重さは497g(実測値)と軽量なため、抜群の持ち運びやすさを実現しています。
多くの資料や筆記用具、私物などで専有面積を埋めてしまいがちなオフィスのデスクや自宅の作業机でも置いて使えるうえに、外出先に持ち運んで使用できるため、慣れるといつも携帯する仕事の相棒になってくれそうです。
文字入力がしやすくミスタイプしにくい。打鍵音が小さいのもうれしい
キーボードとして感じたのは、キーをタッチしたときの適度な沈み込みと、反発力の心地よさによる快適なタイピング感です。指に合わせて付けられたキーのくぼみも、入力のしやすさに一役買っており、使ってからのミスタイプが減った印象。ビジネスの場合、誤字脱字はなんとしても避けたいものですが、MX KEYS MINIは安心して使えます。
打鍵音が小さいのも良いです。オフィスやコワーキングスペースなどでは打鍵音は気になりがち。周囲には雑音になるので注意したいポイントですが、MX KEYS MINIならその面からも安心して使えます。
また、キーボードに手を置くとバックライトが点きます。長時間入力していくとキーボードやPCのディスプレイを見る集中力が落ちてきて、キーを見ながら入力しても間違いが増えてきます。そんなときにバックライトが点くだけで、キーの視認性が高まり、快適な作業を続けられます。
ファンクションキーにはビジネス向けの機能などが搭載。カスタマイズも可能
もうひとつ、ビジネス用途で便利だと感じたのは、いくつかのファンクションキーです。
F1~F3はキーボード接続の切り替え。筆者はMX KEYS MINIに、ノートPC2台とiPhoneを同時に接続しているのですが、キータッチひとつでスムースにデバイスを切り替えられます。
F8ボタンは画像キャプチャボタンで、ショートカットキーを押さなくてもボタンひとつで済むため、一度使うとその便利さを手放せません。
F9はマイクオフ機能。ビデオ会議だと主にマウスで調整する必要がありますが、ボタンひとつで完結するのでとてもラクです。
なお、使わないファンクションキーは「Logicool Options」のアプリをインストールして、ファンクションキーを編集することができます。
たとえば、本来は音声入力できるディクテーション機能のF6を、電子メールを立ち上げる機能に、絵文字を簡単に入力できるF7を電卓立ち上げ機能に割り当てるなどが可能です。
MX KEY MINIは、心地良い入力感に加えて、いまどきの便利な機能をファンクションキーに用意するなど、キーボードとしての使い勝手として、フラッグシップにして最新であることを感じられます。そして、この使い勝手を、手軽に持ち運んで使えるようにしたのが最大の魅力と言えるでしょう。使いこなせれば、ファンクションキーのカスタマイズによって、ある程度マウスなしで作業もできそうです。
作業環境が狭くてもビジネスの生産性を上げたい、使い心地のいいキーボードを自宅、外出先、オフィス問わずに使いたい、そんなニーズにぴったり応えてくれる製品だと思います。
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