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2022/3/8 18:30

ファーウェイが有機EL採用の2in1「MateBook E」など4つの新製品を発表!

3月8日、ファーウェイ・ジャパンはノートPCを中心とする4つの新作デバイスを発表しました。この記事では、3月18日の発売を前にしてそれらの端末を触れる機会をいただいた筆者が、新製品の概要とともに、それらを触った感想をレポートしていきます。

 

14インチのMateBookに2つの新作が登場

今回発表された新製品の目玉は、14インチノートPCの新作・HUAWEI MateBook 14と、そのマイナーチェンジモデル・HUAWEI MateBook D 14です。これまで13インチのノートPCを多く出してきたファーウェイですが、今回はひと回り大きい14インチに注力したラインナップとなりました。

 

同社のマーケティング部に所属する片山 将さんによれば、従来よりサイズを大型化させた理由は、現在の市場ニーズを考慮した結果だそう。というのも、コロナ禍による巣ごもり需要で、大型のノートPCの売れ行きが以前より好調となっているそうです。一方で、持ち運びやすさを犠牲にしたくないという考えも同社内にあり、15インチではなく、14インチで新製品を開発したとのこと。

↑新登場のHUAWEI MateBook 14。写真の製品はキーボードが英字配列になっていますが、日本国内では日本語配列のものが発売されます

 

MateBook 14は、これまでのMateBookシリーズと同様、アスペクト比3:2のディスプレイを採用。低ブルーライト・フリッカーフリー(ちらつき防止)の2要素で、ドイツの企業テュフ ラインランド社の認証を獲得しています。既存のMateBookシリーズも低ブルーライトの認証は取得していますが、フリッカーフリーで第三者企業の認証がついたのは本製品が初。ディスプレイのベゼルはかなり薄く、その画面占有率は90%。視野角は178度と、オフィス・ビジネス向けの製品ではありますが、画面の美しさにはファーウェイならではのこだわりが見えます。

↑ディスプレイの視野角が広いので、横から見ても画面をしっかり視認可能。また、本体の薄さも見てとれます

 

MateBook 14は、シリーズ初の新機能「ハイパフォーマンスモード」も搭載しています。これは、FnキーとPキーを同時押しするだけで、CPUとファンにブーストをかけられるというもの。このおかげで、クリエイティブ関連のソフト使用など、CPUに負荷をかける作業の効率がアップしました。独自開発のシャークフィンファンによる静粛性も兼ね備えているので、ハイパフォーマンス発揮時の動作音が静かなのもポイントです。なお、CPUにはIntel製の第11世代Core i5-1135G7を採用しています。

↑キーボードをワンタッチするでだけでハイパフォーマンスモードに切り替えできます

 

メモリ8GB、16GBの2モデルがラインナップされ、16GB搭載モデルは画面がタッチパネルに対応。このタッチパネルには、3本指で画面をスワイプするとキャプチャを撮影できるユニークな機能も搭載されています。ほかにも、13.7時間持続する大容量バッテリーや15分の充電で2.5時間のオフィスワークが可能になる急速チャージ機能、サラウンド音響に対応したスピーカーなど、ビジネス向けのノートPCとしてはハイスペックといえる機能を各方面で完備。にもかかわらず、重さ1.49kg、厚み15.9mmと、持ち運びやすさをしっかり担保しています。

↑カメラはキーボードの上部中央に内蔵。これまでのMateBookシリーズ独特の仕組みを踏襲しました

 

一方、MateBook 14のエントリーモデルといえる位置づけなのが、MateBook D 14。MateBook 14との主な違いは下記の5点です。

  • 画面のアスペクト比が16:9(MateBook 14は3:2)
  • モデルがメモリ8GB搭載モデルのみの展開(MateBook 14は、8GB・16GBの2モデル)
  • ディスプレイがタッチパネルでない(MateBook 14は、メモリ16GBモデルのみ、タッチパネルを搭載)
  • スピーカーがサラウンド音響に非対応(MateBook 14は対応)
  • ヒンジが180度展開に対応(MateBook 14は非対応)
↑MateBook D 14は、ヒンジを180度開くことが可能。これはMateBook 14にはない機構です

 

上記以外にも、ファンの数やヒートパイプの形状の差異、MateBook D 14の重量はMateBook 14よりわずかに軽い、バッテリー持続時間が微妙に異なるといった細かな相違点があります。一方で、採用しているCPUが同一で、ハイパフォーマンスモードも共通して搭載するなど、2つの製品のスペックに似通っている部分が多いのも事実。MateBook D 14はエントリーモデルでありながら、見た目・スペックの両面でハイスペックモデルに迫る製品になっています。筆者個人の感覚ではありますが、MateBook 14のメモリ8GBモデルと、MateBook D 14の価格差が1万5000円であることを考慮したら、MateBook D 14がかなり魅力的に感じられました。

↑MateBook D 14。外見はMateBook 14とそっくり

 

↑本体カラーは、MateBook 14、MateBook D 14ともにスペースグレーの1色展開。写真はMateBook D 14です

 

【製品概要】

MateBook 14

価格:14万4800円(メモリ8GBモデル)/16万4800円(メモリ16GB・タッチパネル搭載モデル)
ディスプレイ:14インチIPS、解像度2160×1440(185ppi)、コントラスト比 1500:1、最大輝度300ニト
CPU:Intel Core i5-1135G7
グラフィックス:Intel Iris Xe グラフックス
メモリ:8GB/16GB
ストレージ:512GB SSD
オーディオ:内蔵スピーカー×2、内蔵マイク×4
バッテリー駆動時間:約13.7時間(8GBモデル)/約12.9時間(16GBモデル)
内蔵カメラ解像度:HD(720p)
外部入出力端子:USB-C×1、USB-A 3.2 Gen1×2、HDMI×1、ヘッドフォンジャック
サイズ/質量:(W)約308×(H)15.9×(D)224mm/約1.49kg
OS:Windows 11

 

MateBook D 14

価格:12万9800円
ディスプレイ:約14インチIPS、解像度1920 × 1080(157ppi)、コントラスト比 1000:1 、輝度250ニト
CPU:Intel Core i5-1135G7
グラフィックス:Intel Iris Xe グラフックス
メモリ:8GB
ストレージ:512GB SSD
オーディオ:内蔵ステレオスピーカー、内蔵マイク×2
バッテリー駆動時間:約13.6時間
内蔵カメラ解像度:HD(720p)
外部入出力端子:USB-C×1、USB-A 3.2Gen1×1、USB-A 2.0×1、HDMI×1、ヘッドフォンジャック
サイズ/質量:(W)約323×(H)15.9× (D)215 mm/約1.38kg
OS:Windows 11 Home

 

シネマレベルの映像美を楽しめる、有機EL採用の2 in 1

↑HUAWEI MateBook Eは、ディスプレイの色の深さがとにかく印象的。モニターの上部についているのは、第二世代HUAWEI M-Pencil(1万2980円・別売)です

 

今回発表されたもののなかで、個人的に最も気になった新製品がHUAWEI MateBook E。というのも、一目見てすぐわかるほど、その画面が美しいのです。

 

MateBook Eは、有機ELディスプレイを採用した12.6インチサイズの2 in 1デバイス。画面は高コントラスト比、シネマレベルの色再現性を実現しており、小型端末らしくない美麗な映像を映します。テュフ ラインランド社による「フルケアディスプレイ2.0」認証をファーウェイ史上初めて取得したこの有機ELディスプレイは、映像の品質と目へのやさしさを高いレベルで兼ね備えています。もちろんタッチパネルになっていて、第二世代のHUAWEI M-Pencilに対応します。本機を使って絵を描いたり、ノートを取ることも可能です。

 

また、800万画素のインカメラが搭載されているので、オンライン会議などでも十分に活躍します。さらに、オーディオはファーウェイ独自の立体音響「HUAWEI SOUND」を奏でるクアッドスピーカーを搭載。大型端末にも負けない、力強い音を鳴らします。

 

これらの高機能が詰まったボディは7.9mmと極薄で、質量はわずか709g。A4用紙よりも小さい12.6インチというサイズと相まって、バッグに入れたときまったく気になりません。Intel製CPU、Core i5-1130G7およびCore i3-1110G4をそれぞれ搭載した2モデルをラインナップし、Core i5搭載モデルには、スマートキーボードが付属します。(Core i3搭載モデルの場合、スマートキーボードは別売1万3200円)なお、カラーはネビュラグレー1色のみとなっています。

↑スマートキーボードの角度は、110〜160度の範囲で無段調整できます。薄型ながらもしっかりしたつくりなので、使用中、角度が勝手に変わってしまうこともありません。キーの打鍵感はしっかりしており、タイピングしやすい印象です

 

【製品概要】

MateBook E

価格:8万8800円(Core i3・SSD128GBモデル)/13万9800円(Core i5・SSD256GB・スマートキーボード同梱モデル)
ディスプレイ:12.6インチ有機EL、解像度2560×1600(240ppi)、コントラスト比 100万:1、最大輝度600ニト
CPU:Intel Core i3-1110G4/Intel Core i5-113oG7
グラフィックス:Intel Iris Xe グラフックス
メモリ:8GB
ストレージ:128GB SSD(Core i3モデル)/256BG SSD(Core i5モデル)
オーディオ:「HUAWEI SOUND」内蔵マイク×4、内蔵スピーカー×4
バッテリー駆動時間:約8.1時間(Core i3モデル)/約7.4時間(Core i5モデル)
内蔵カメラ解像度:インカメラ800万画素、アウトカメラ1300万画素
外部入出力端子:USB-C×1(Thunderbolt 4、充電、データ転送、ディスプレイポート対応)、ヘッドフォンジャック
サイズ/質量:(W)約286.5×(H)184.7× (D)7.99mm/約709g
OS:Windows 11 Home 64bit(Sモード)(Core i3モデル)/Windows 11 Home 64bit(Core i5モデル)

 

2021年に話題を呼んだモニターのエントリーモデルが登場

昨夏に発売された高性能モニターHUAWEI MateViewには、エントリーモデル・HUAWEI MateView 28 Standard Edition(HUAWEI MateView 28 SE)が登場しました。この製品は、MateViewからワイヤレスネットワーク機能を除いたもの。MateViewとの性能的な違いは、ワイヤレスで外部機器と連携できないという点だけです。

 

アスペクト比3:2で4Kに対応という、モニターの性能はもちろん、65Wの充電出力が可能なUSB-Cポート、省スペースでも設置が可能なデザインなどは、MateViewと何ら変わりがありません。価格は、MateViewより1万円安い7万9800円となっています。

↑MateView SEとMateBook 14をUSB-Cで接続。MateView SEのUSB-Cポートは脚部側面にあるので、本体を動かさずとも楽に接続できます

 

【製品概要】

・MateView SE

価格:7万9800円
画面サイズ:28.2インチ(アスペクト比3:2)
パネルタイプ:IPS液晶(視野角178度)、非光沢
解像度:3840×2560(164ppi)
色域・色差:98% DCI-P3(RGBを100%カバー)、ΔE値<2(DCI-P3)
最大表示色数:10.7憶色(10ビットカラー)
最大輝度:500ニト(コントラスト比1200:1)
映像入力端子:HDMI×1、MiniDP×1、USB-C×1
オーディオ入出力:内蔵マイク×2、内蔵スピーカー×2、ヘッドフォンジャック
USB端子:USB-C×1、USB-A 3.2 Gen1×2、USB-C×1(電源入力専用)
サイズ/質量:(W)約608×(H)591 ×(D)182mm/約6.2kg

 

今回発表された製品の発売日は、3月18日(金)となっています。

 

※本記事内に記載されている価格は、すべてメーカー発表価格・税込です

 

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